中日スポーツの記事によれば、城島CBOも「ウチには王会長という世界のホームランアーティストがいる。彼にはぜひその868本。会長が見ていない景色も見てほしい」とコメントをしているように、日本球界での活躍を期待している。
広がる若者の選択肢
佐々木選手がメジャー入りを決めた場合はどうなるか。
スポーツニッポンの今年2月11日付記事で、「ベースボールアメリカ誌」が、有望な高校生がプロ入りを急がなくなったことなどで、NCAAの大学野球のレベルが上がり、大学出身選手のメジャー昇格スピードが加速していると報じたことを紹介。実際、過去2シーズンでは、元NCAA1部の選手50人が、ドラフトからわずか2年以内にメジャーデビューを果たしたという。
そうはいっても、少なくとも一定期間はマイナーで経験を積むことも予想され、厳しいサバイバルが待ち受ける。過去、日本のアマチュア選手が日本のプロを経ず、メジャーで成功した例はまだ少ない。日本から米大学を経て、どんな進路選択を行うのか。
木下氏は言った。
「彼自身(佐々木選手)のキャリアが、これからの若者の選択肢を広げる可能性を持っている」
