2026年2月26日(木)

教養としての中東情勢

2026年2月26日

ヒズボラを革命防衛隊が再建中

 イランにとってはレバノンの武装組織ヒズボラやイエメンの反政府フーシ派といった反イスラエル勢力の参戦も戦況を左右する大きなカギだ。とりわけヒズボラは一昨年、カリスマ的な指導者のナスララ師がイスラエルの空爆で死亡するなど壊滅的な打撃を受けたが、ここにきてイランのテコ入れが強化された。

 サウジアラビアのテレビ局アルアラビーヤの報道として伝えられるところによると、イランの革命防衛隊はナスララ師の死亡の後、ヒズボラへのテコ入れを開始、組織再建のため10億ドルを援助した。ヒズボラのロケット、ミサイルの発射能力の約70%はイスラエルの攻撃で破壊されたものの、いまだ数千発のロケット弾と数百基のミサイルを保有している。

 現在は革命防衛隊の将校らが実質的にヒズボラをコントロールしており、最近もベカー平原のミサイル部隊と会議を開催したという。ヒズボラは昨年6月の「12日間戦争」時にはイランからの参戦要請を拒否したが、イスラエルはヒズボラが今回は参戦すると恐れ、ベカー平原のミサイル基地などへの爆撃を強化している。いずれにせよイラン攻撃が地域戦争に発展する懸念もある。

 イラン危機第二幕のカーテンが上がる中、トランプ大統領はこのほど、ガザの和平を実現するための「平和評議会」を開催した。大統領は会議の場で「平和ほど重要なものはない」と強調した。だが、そう言いながら戦争に突き進む姿は身勝手で独りよがりな実像を浮き彫りにしている。

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