2026年3月1日(日)

古希バックパッカー海外放浪記

2026年3月1日

“不登校児童”はゼロだが山岳部では貧しくて登校できない児童もいる

 地方都市カオバンの当該小学校では登校できない児童はいないとのこと。筆者がフィリピンでは貧しくて登校できない児童が大勢存在していると例を挙げると、ベトナムの都市部では家庭が貧しく登校できない児童は存在しないと断言。

 他方で北部山岳地帯の寒村では農繁期になると児童が野良仕事に駆り出され不登校になる児童がいるので農繁期は授業を午前中だけにしている小中学校もあるとのこと。残念ながら地域間格差があると校長は指摘した。

日本の不登校問題は日本だけの特異な問題なのだろうか

 日本では様々な事情から学校教育に馴染めず不登校になる児童が年々増加していることが社会問題になっていることを紹介したところ、3人は非常に驚いていた。

 校長は日本が豊かな国なので優秀過ぎる子どもは学校に行かず、家庭で自分が好きな勉強をできる環境があるので、親も無理して子どもを登校させないのであろうと推論した。副校長もエジソンや米国のIT企業経営者の例を挙げて豊かな国や金持ちの家庭では義務教育が不要なケースもあるだろうと分析した。ベトナムの教育者に日本の不登校の背景を理解してもらうのは徒労のように思えた。

 筆者の記憶では1クラスが50人超編成の高度成長期の日本の小中学校には不登校児童生徒は存在しなかった。当時の日本の教師には不登校問題など想像もつかなかったのではないか。筆者には過去半世紀超の間になぜ日本で不登校問題が深刻化したのか根本原因がよく理解できない。

ベトナムの公立学校は午前7時授業開始

タム・コックの中学校

 11月25日。午後3時過ぎに水郷と奇岩で有名なタム・コックの町外れを散歩していたら公立中学校があった。下校時間らしく生徒が三々五々と下校している。正門近くに教師らしき中年女性がいたので挨拶すると校長先生だった。校長先生によると暑さ対策のためベトナムの小中高の公立学校では通常午前7時始業としているので終業も3時過ぎと早いようだ。

 ベトナムでは6歳で就学して小学校5年+中学校4年が義務教育期間とのこと。現在ではプレ・スクールとしての幼稚園も義務教育化されたので、計10年間が義務教育期間ということらしい。

 タム・コックの中学校は総生徒数360名。1学年約90人。1年から3年は1学年2クラスで4年だけは3クラス編成とのこと。4年生は高校受験対策として強化指導しているようだ。校長先生によるとベトナムでも高校受験は人生における重大事であるようだ。


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