2026年5月19日(火)

World Energy Watch

2026年5月19日

ホルムズ危機が減らすナフサの供給

 日本でもっとも多く使用されている石油製品は、ガソリンだ。24年の販売実績は4383万キロリットル(kl)。次いで多いのがナフサ3483万klだ。基礎化学原料なので消費者にはあまりなじみがないが、消費量は石油製品の約25%を占める(図-1)。

 ナフサは原油の精製により得られるが、国内の製油所からの精製量だけでは日本の化学業界が使用する量を賄うことができない。消費量の6割が輸入されている。

 今年2月の輸入先は、アラブ首長国連邦(UAE)30%など中東諸国が73%を占め、次いで韓国が15%を占め合わせると9割弱だ(図-2)。

 中東諸国からアジア諸国向けに出荷されていたナフサの3月の輸出量は、ホルムズ危機の影響により、通常の月間400万トンから85%減少し55万から58万トンに落ち込んだ。韓国政府は3月27日にナフサの輸出禁止措置を導入したことから、4月以降の日本のナフサの輸入量は大きく減少していると推測される。

 2月末までホルムズ海峡は開放されていたので、3月の中東からの原油入着量は大きく減少していないが、日本でナフサを熱分解する設備のいくつかが3月に定期点検を受け、ナフサの需要が落ちたことがあり、3月のナフサの輸入量と国内販売量は減少している(図-3)。在庫量も減っている。

 高市早苗首相は、メーカーや商社が原料や素材として所有する川中在庫を合わせると4カ月分は確保できていると4月上旬にXで発信している。では、なぜカルビーはパッケージをモノクロにしたのだろうか。


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