2024年7月25日(木)

地域再生のキーワード

2014年10月27日

【Data】長崎県の水産業
2013年長崎県の海面漁業・養殖業の生産量は26万4044トン。海面、養殖ともに生産を減らし前年から3107トンの減少となった。

 実際、「海洋サイバネ」をきっかけに、様々な商品が世の中に出始めている。東武百貨店のオンラインショップで「長崎大学×おいしいもの発掘便」というコーナーが生まれ、魚介類を加工した珍味セットやお茶漬け、お魚せんべいなどが取り扱われている。村田さんの「ひょっつる」もこのサイトで買える。

 漁業や農業など1次産業と加工の2次産業、販売などの3次産業を組み合わせる「6次産業化(1次+2次+3次=6次)」は国も掲げる1次産業振興策の柱だ。だが、これを成功させるには最後の売り先である「販路」の開拓が最大のネックになる。実はこの東武百貨店のルートも長崎大が切り開いた。ジャーナリストから長崎大の広報担当に転じた深尾典男副学長が百貨店と漁業者をつないだのだ。

 こうした取り組みには県外からも関心が寄せられている。8月末から始まった2014年度の海洋サイバネには青森県の下北半島の西端にある佐井村から受講生を受け入れた。大学が関与することで「儲かる1次産業」を作っていく。長崎大学の産学連携による地域おこしの取り組みが少しずつ全国に広がろうとしている。

アナアオサの繊維を固めてダンボール紙状にした加工用の素材

  
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◆Wedge2014年10月号

 


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