2023年2月6日(月)

科学で斬るスポーツ

2015年7月7日

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玉村 治 (たまむら・おさむ)

スポーツ科学ジャーナリスト、科学ジャーナリスト

小学校より野球をはじめ、大学では投手として活躍。スポーツを科学的に分析することを得意とし、バンクーバー、ロンドン五輪、ワールドカップサッカーなどで取材。

成長ホルモンの分泌増える

 加圧トレーニングがなぜ有効なのか。佐藤さんによると、加圧ベルトを巻くことで、皮膚表面に近い、静脈内の血流が適切な状態に制限され、普段使わない毛細血管まで血液が流れていく。ここで加圧トレーニングをすると筋肉内に乳酸がたまり、それに脳が反応して、脳下垂体から成長ホルモンの分泌が促進される。

 東京大学の石井直方教授らの研究によれば、加圧トレーニングが行われた時の成長ホルモンの量は、加圧しないときの20〜100倍以上あるという。

二の腕の付け根にベルトを巻くことで、末梢の毛細血管への血流が増えていく。(出典:KAATSU JAPAN)
加圧トレーニングをすることで、筋肉中に乳酸が増え、成長ホルモンが増える。(出典:KAATSU JAPAN)
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 加圧トレーニングは、ボディビルダーの佐藤さんのような、スポーツ選手の間で広がった。佐藤さんは、「今では世界で活躍するサッカー、ゴルフ、柔道、空手、バレーボールなどのトップ選手が、加圧トレーニングを取り入れている。大リーグの選手も注目している」と語る。


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