小学生1・2年生の女子限定で行ったスクールの講師はINAC神戸レオネッサの若手5選手。「地元でスクールをやらせてもらえて、子どもたちも喜んでくれてよかったです」と選手たちは話した。(写真:筆者撮影)
未来に繋がる活動を
「大人になったらなりたいもの」という学校でもよく聞かれる職業アンケートは、今も多くの企業が行っている。第一生命が夏休みの作文コンクールで行っているものを見ると、男子部門では、プロスポーツ選手が毎年上位にランキングしている。2010年に野球選手を抜いて1位になったサッカー選手は、5年連続1位。
ただし、「13歳のハローワーク」を見ると、サッカー選手は約800人と狭き門である。他のどのスポーツ競技でもそうだが、プロになれるのはひと握りで、大勢の選手にとっては、スポーツとは楽しみであり、友達と繋がる喜びであり、ひいては人生に役立つ経験を積む機会であり、ということになる。しかし、そうやって多くの子どもがサッカーに夢を持ち、大人になってもプレーを続けることが、日本のサッカー文化を築いていくことに繋がるのだと思う。
サカママが行っていることは、未来のサッカーを担う子どもたちを応援するために、子どもたちが誰よりも好きなママにまずサッカーを知ってもらい、体験してもらい、理解してもらうという活動である。サカママリーダーの山口さんが、自らの経験を地元で広めているように、小さいけれど、大きく育つ種が、サカママによって日本各地で撒かれている。11月3日(火・祝)には横浜市泉区のかもめパーク(神奈川県サッカー協会フットボールセンター)で「第5回サカママフェスタ」が行われる。入場は無料。いつもとは違うサッカーを目にするいい機会だ。
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