2024年5月23日(木)

未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年11月27日

 

“根無し草”からの脱却

 

 元は「知らない土地だったところ」で、多恵さんはとても人間らしい生活をしているように感じられた。 

 毎日、家でご飯を食べる。

 知り合いとは、ネットだけでなく、リアルでもちゃんと会話をする。

 近所の人たちと飲みに出かける。

 年代を超えた人たちと交流する……。

 地域おこし協力隊は一年ごとの契約で、最長3年まで延長した後は、町に定住するか、東京に戻るかを、隊員本人が決めるのだが、多恵さんはきっぱりと言い切った。

 「私は町に骨を埋める気持ちで来たので、3年後は自分で生計を立てていけるよう、今から自立の道を模索しています」

 この先どう変わってゆくかは、誰にも……もちろん多恵さん自身にもわからない。

 しかし42歳の多恵さんは、今、人生で初めて、“根無し草ではない生活”を手に入れたと感じている。

画像:iStock

注:地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化等を食い止めたり、地域の活性化を図る目的で、外の人材を積極的に受け入れようとする総務省管轄の制度。2009年度にスタートし、2014年度には全国444の自治体で1,511人の隊員が活動した。期間は1年以上3年以下のところが多く、給与は平均16万円程度。いずれも地方によって異なる。
→地域おこし協力隊サイト(http://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/) 

⇒第7回に続く。

*プライバシー保護のため、個人に関する事実については一部内容を変更しています。

  
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