定年バックパッカー海外放浪記

2015年12月13日

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 韓国では警察への国民の信頼は非常に高いと聞いていた。また儒教社会なので長幼の序が厳しく年長者を敬うことは過去の出張でも経験していた。また釜山上陸後、道端で地図を見たりして道を確認しているとしばしばパトカーが停止して道順を教えてくれることがあった。

 いずれにせよ、一介の日本のオジサン旅行者に対してなぜかくも礼儀正しく賓客のように対応してくれたのか、蔚山警察の驚異のホスピタリティーは特筆に値する。

桂陵のコンビニオーナー一家

 9月9日 蔚山から約25キロ緩い上り坂となっている国道7号線を北上。慶州の手前の桂陵という小さな町で日暮れ時となった。野営の場所を探していると7号線沿いに大きなコンビニがあった。駐車場の敷地が広いので隅のほうでテントを設営しても邪魔にならないと判断。また7号線は交通量が多いので深夜帯でも交通が途絶えることがないし、コンビニは24時間営業なので一番危険な深夜帯でも安心して寝ていられる。

 コンビニに入りレジのおばさんに事情を説明すると一も二もなく快諾。7時頃テントを設営し終わると一人の青年が訪ねてきた。先ほどのレジのおばさんの息子で彼らはコンビニのオーナー家族であった。7号線を挟んで二軒のコンビニがあるが両方ともこのオーナー一家が経営していると。二軒とも大型店舗であり、しかも常にレジには行列が出来ている繁盛店だ。“GS25”というコンビニチェーンであるが、韓国ではセブン・イレブン、GS25ともうひとつの三つのコンビニチェーンが全国展開しているようであった。

 韓国のコンビニは品揃えやPOSシステムやATMなどほぼ全て日本のコンビニと同じ機能を有している。価格は日本より10%くらい安い程度でありあまり変わらない。弁当、お握り、おでん等は旨くて値段も手頃である。郊外の店ではかならず店内外にテーブル・椅子が置かれておりイートインできる。

 自転車旅行していると午後3時頃から野営地を探し始めるが、夜間の治安状態の確認と近くにコンビニがあることを最優先する。次が水道・トイレである。コンビニがあれば水道・トイレも借りられる。

 青年と話していたら彼の年齢が30近くで以前は警察官を志望していたことがわかった。やはり警察官採用試験は難関だそうで英語の点数が届かず断念したとのこと。青年はいろいろ気遣ってくれて店の従業員用のシャワーを使ってくれとオファーしてくれた。

 シャワーを浴びて出てくるとテーブルにお茶、お菓子、果物が用意されており女将さんと息子さんが待っていた。有り難く頂戴しながらおしゃべり。

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