2024年12月23日(月)

人事は企業を変えられる

2016年5月17日

 6月から面接が解禁となる採用活動。いつの時代も企業にとって採用活動は大きな課題だ。ましてや、知名度の低い中小・ベンチャー企業にとっては、いかに優秀な学生を採用するかはビジネスの将来を左右する。

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 筆者はソニーに入社して早々、子会社の人事担当として配属になった。最初の仕事は次年度の採用計画策定。採用活動自体も全て1人で行った。

 当時は技術系の学生の内定数が1人あたり40社を超えるような「超売り手市場」。彼らが選ぶのは実績のある大手企業ばかり。私の会社は地域の人気企業ランキングのベスト20にも入れず、採用計画数の達成が困難な状況だった。

 その中で新人ながら考えた採用のポイントは2つだった。

 1つ目は、就職担当の先生だけでなく、学生が信頼を寄せる他の先生や先輩OB・OGを、採用活動に巻きこむことだった。優秀な学生ほど、就職担当の先生ではなく、信頼を寄せる人に相談して進路を決める。

 企業から学生に直接アプローチして記憶にとどめてもらうのは難しいが、学生の信頼を集める人が企業を理解し、学生に薦めてくれたら、その効果は大きい。まして就職担当の先生には、企業から大量の求人のラブコールが届いており、学生に紹介しきれないのが現状だ。


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