2024年11月25日(月)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年12月18日

ワーホリや短期語学留学はキャリア形成に役立つのか?

ビルグの町から夕暮れのバレッタ市街とエルム要塞を望む

 私はワーホリや短期語学留学の経験者という若者バックパッカーが外国人となにか具体的なテーマについて真剣に会話をしているのを聞いたことがない。彼らが外人パックパッカーと話している場面は日常的に見聞しているが冗談交じりの会話で「ワーオ!」「クレージー!」「オーマイガッド!」など間投詞を発しているだけである。たまに真面目にセンテンスを話そうとすると「ユー、ネー、ツデー、ホワット・・・」というような単語を並べるだけの会話レベルである。

 私自身の英語経験ではそもそも最低TOEIC800点レベルの単語力、文法力がないとテーマを持った会話は困難ではないかと思う。TOEIC800点はワーホリだけでは絶対到達できないし、短期語学留学だけでも無理ではないか。反対に辞書を引き引き読み書きをしっかり学習してヒアリング練習を何百時間も繰り返すという暗くて地味な努力をすれば語学留学せずともTOEIC800点到達は可能であろう。

 したがいTOEIC800点以下の学生が短期語学留学するのはお金と時間の無駄ということになる。

 総括すると「将来海外で仕事をしたい」「将来語学を生かした仕事をしたい」と希望する若者にはワーホリや短期語学留学は将来の夢の実現には全く役に立たないと助言する次第である。むしろ夢の実現のためには地道な自助努力の語学学習、専門分野の勉強や資格取得、そして夏休みなどに希望する分野での海外インターンを体験することを勧めたい。

ビルグの要塞から朝のバレッタ市街とエルム要塞を遠望

⇒第5回に続く

  
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