質問:1歳半の子どもが、歯磨きを嫌がってなかなか口も開けてくれません。朝は保育園に行かなくてはいけないので時間がなく、夜も嫌がるので十分には磨けていないかも知れません。虫歯が心配です。
答え:「歯磨き」というものを理解できるようになるのはまだ先のこと。口にものを入れることに、少しずつ慣れさせていくことが大切なので、しっかり磨けているかどうかよりも遊び感覚から習慣化させていくように工夫しましょう。
答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)
歯磨きの習慣はむろん大切ですが、子どもの虫歯の原因の多くは、まず間食で甘いものを食べる頻度にあります。最近の子どもは以前よりも砂糖のたくさん入ったジュースを与えられなくなっていて、乳幼児の虫歯は減少傾向にあります。
生活習慣について、子どもが親の言うことをしっかり「理解する」のは3歳すぎくらいからで、それ以前は言い聞かせてもなかなか難しいものです。口にものをいれられることを嫌がる子どもも少なくありません。逆に何でも口に入れようとする時期もありますので、そのときに歯ブラシを持たせて、まねごと程度でいいので歯磨きの習慣をつけさせるようにしてみましょう。
親が子どもの歯を磨くとき、軽くやっているつもりでもブラッシングが強すぎることも多いです。それで嫌がる子どももいるでしょう。歯磨き粉も嫌がるならつけなくて構いません。軽くシュッシュと磨いてあげましょう。
歯磨きに限らず、子どもの歯について心配なことがあったり、よくわからないことがあったら、乳幼児健診のときに歯医者さんや歯科衛生士さんに相談してみるのもいいでしょう。その子にあったアドバイスをもらえるのではないでしょうか。
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