教養としての中東情勢
日々過激に動く中東情勢。日本人にはつながりが薄く、その複雑怪奇な社会背景もより、理解することは難しいが、知っておくべきことは大いにある。教養として知るべき中東の「今」を、ニュースを紐解きながら解説していく。(Popartic/gettyimages)
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2025/07/10 佐々木伸ロシアのプーチン政権がアフガニスタンのタリバン暫定政権を正式承認したと発表した。国際社会に先駆けて認めた背景には、アフガンのレアアース獲得競争に本格的に参入したいロシアと、麻薬禁止で落ち込んだ経済を立て直したいタリバンの思惑が一致した。
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2025/07/02 佐々木伸米国のトランプ大統領が「イランがウラン濃縮を続ければ再び攻撃する」と警告した。イランがトランプ氏の「核協議提案」に否定的な見解を示したこと。米国のイラン攻撃後、濃縮ウランの行方は謎のまま。「イラン危機第二幕」のカウントダウンが始まった。
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2025/06/24 佐々木伸米国のトランプ大統領はイスラエルとイランが停戦に合意したと発表した。メンツだけを確保したイランの一人負けの形で終息する見通し。トランプ氏、イスラエルのネタニヤフ首相、イラン最高指導者ハメネイ師の3者の思惑と背景を追った。
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2025/06/16 佐々木伸イスラエル軍がイラン全土を空爆し、全面戦争の懸念が高まった。危機の背景には「新たな危機を作って政治的な延命を図る」イスラエルのネタニヤフ首相の「究極の瀬戸際作戦」がある。
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2025/05/22 佐々木伸トランプ大統領がペルシャ湾岸3カ国を歴訪、総額2兆ドルの経済取引をまとめて凱旋した。同盟国のイスラエルは訪問しなかったばかりか、イランと核交渉、イエメンの親イラン組織フーシ派と停戦など外交政策を大転換。“ネタニヤフ離れ”が進んでいる。
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2025/03/21 佐々木伸か細く維持されてきたガザの停戦合意が事実上崩壊した。政権を死守するためいったん離脱した極右政党を復帰させるためのネタニヤフ首相の「大博打」だ。浮かび上がるのは内政の危機を戦争ゲームで挽回しようという首相の姿だ。
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2025/03/11 佐々木伸パレスチナ自治区ガザのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は早ければラマダン(断食月)明けの4月にも再開するとの見方が強まってきた。イスラエルが停戦合意の第2段階に移ることを拒否、ハマス側との対立が激化しているためだ。
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2025/02/18 佐々木伸トランプ大統領が「ガザ所有」構想の費用をペルシャ湾岸諸国に負担させようとしていることに、サウジアラビアのムハンマド皇太子が激怒。慌てた大統領がロシアのプーチン大統領との首脳会談のサウジ開催で懐柔しようとしたとみられる。
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2025/02/07 佐々木伸パレスチナ自治区ガザから住民を追い出し、米国が長期所有して「中東のリビエラ」にする、という米国のトランプ大統領の提案に国際社会が猛反発、米政府は釈明に追われている。唐突感あふれる非現実的なアイデアがなぜ表明されたのか、その背景を探った。
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2025/02/04 佐々木伸ロシアはシリア新政権との関係強化に躍起になっている。ロシアの対中東、対地中海戦略上、に重要な2つの軍事基地があるが、新政権側はロシアに亡命したアサド前大統領の引き渡しを要求、プーチン政権が対応に苦慮している
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2025/01/20 佐々木伸イスラエルとハマスの停戦合意は、ネタニヤフ首相による米国のトランプ氏へのご祝儀だろう。極右政党離脱による政権崩壊のリスクよりもトランプ氏を選択した形だが、数週間後には戦闘再開が必至な“偽装休戦”であることが濃厚だ。
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2025/01/03 佐々木伸シリアのアサド独裁政権の突然の崩壊は戦火にまみれた2024年の中東を象徴する出来事となったが、新年も地域の平和と安定は程遠いものになりそう。その台風の目は1月20日に就任するトランプ米大統領だ。
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2024/12/10 佐々木伸シリアのアサド独裁政権の崩壊は、反体制派が進撃を開始してからわずか10日余りの急展開だった。政変を仕掛けたとみられているのがトルコのエルドアン大統領。権力の空白が生まれたシリアの利権をめぐる新たな“グレートゲーム”が始まった。
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2024/11/26 佐々木伸ガザで、武装集団が国連などの人道支援トラックへの襲撃を繰り返し、食料や水を強奪する事件が相次いでいる。国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪で逮捕状を出されたイスラエルのネタニヤフ首相にガザの治安悪化を止める考えは全くない。
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2024/11/07 佐々木伸トランプ氏のホワイトハウス復権が決まり、中東に不安と喜びが交錯している。イスラエルのネタニヤフ首相は狂喜し、サウジのムハンマド皇太子も歓迎。パスチナ人は「見捨てられる」と意気消沈気味だ。イランは包囲網が再び強まることを警戒している。
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2024/10/19 佐々木伸米大統領選の帰すうがイスラエルのネタニヤフ首相に握られている構図が鮮明になってきた。大統領選はイスラエルのパレスチナ人への攻撃をめぐってユダヤ系が支持、アラブ系が反対しているが、僅差で勝敗が決まる接戦州がこの影響をもろに受けるからだ。
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2024/10/03 佐々木伸イランがイスラエルに向け、弾道ミサイル180発以上を発射した。大半はイスラエルの防空網「アイアンドーム」と米艦船に撃墜されたが、イスラエルのネタニヤフ首相は反撃を宣言し、軍事大国同士の全面戦争に拡大する恐れが高まった。
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2024/09/30 佐々木伸イスラエル軍が親イラン民兵組織ヒズボラ指導者のナスララ師を殺害した。イスラエルはこれまで戦闘に歯止めが効かなくなるのを恐れ、同師を狙うことを控えてきたが、ネタニヤフ首相は一切のためらいを捨てた。戦闘拡大の道を選択した首相の思惑とは何か。
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2024/08/02 佐々木伸イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者の暗殺で、緊張が中東全域に高まった。イスラエルの対外特務機関モサドの暗躍が取り沙汰されており、背景には米国を紛争に引きずり込みたいイスラエルのネタニヤフ首相の思惑がありそうだ。
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2024/07/29 佐々木伸イスラエルのネタニヤフ首相は訪米し、バイデン大統領と民主党の次期大統領候補ハリス副大統領、加えて共和党候補のトランプ前大統領と会談して“三股外交”を展開した。だが、逆にガザ戦争の早期終結を迫られる格好となり、その窮地は深まった。
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