チャイナ・ウォッチャーの視点
めまぐるしい変貌を遂げる中国。日々さまざまなニュースが飛び込んできますが、そのニュースをどう捉え、どう見ておくべきかを、新進気鋭のジャーナリストや研究者がリアルタイムで提示します。政治・経済・軍事・社会問題・文化などあらゆる視点から、リレー形式で展開する中国時評です。(画像:Thinkstock)
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2024/02/15 大西康雄
2024年に入り、香港の今後を懸念させる出来事が続いている。香港高等法院は中国恒大集団に清算を命じ、香港政府が「国家安全条例」の制定に着手したと報じられた。諸外国からの評価も悪化する。対中国ビジネス・ハブとしての機能は続くのか。
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2024/02/14 中島恵
中国の春節期間中、中国で流行している漢服を着て、東京をレストランバスで巡るという企画ツアーが実施された。筆者は中国人オピニオンリーダーや、春節休暇で来日した富裕層の若者らに密着。観光の新たなトレンドを生み出すのか、様子を探った。
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2024/01/14 高口康太
台湾総統選で与党・民進党の頼清徳候補が当選した。民進党政権が3期連続で継続することとなったが、13日夜の支持者らを集めたイベントで登壇した民進党幹部には苦渋の表情が見られた。なぜか。
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2024/01/12 高口康太
習近平総書記の人となりはいまだ謎に包まれているが、政権運営を見ると、生産力を高める制度改革やイノベーションが大好きな側面が見えてくる。ただ、足元の不景気には財政出動や金融緩和による需要創出と、中国経済は成長するという予期の回復が不可欠だ。
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2024/01/08 中島恵
石川県の能登半島地震に、中国海南省のテレビラジオ局の男性アナウンサーが「日本への報いか」などとSNSの動画で発言し、物議をかもした。日本でも大きく報道されたが、中国人の本当の反応はどうだったのだろうか。
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2024/01/05 大西康雄
中国経済は2023年7月頃を境に正常に復しつつあるかに見えるが、依然として力強さに欠ける。現下の経済情勢を中国当局はどう認識しているのだろうか。経済政策の方向性から2024年を見通していきたい。
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2023/12/27 中島恵
2023年もまもなく終わろうとしているが、1年を通して多く取り上げられたのは不動産不況をはじめとする中国国内の経済の悪化だ。そんな中国の現状を若者たちはどう考えているのか。2024年に展望はあるのか。中国に住む人々に意見を聞いた。
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2023/12/12 平野 聡
キッシンジャー氏ほど世界的に毀誉褒貶に満ちた人物は多くないが、中国から見れば生存と発展を担保した大恩人ということになる。しかしこの間、果たして米中関係と世界は本当に幸福なものだったのだろうか。
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2023/12/06 久末亮一
20世紀後半の国際関係に足跡を残したキッシンジャーが死去した。彼の業績の一つは極秘訪中を経て、米中国交正常化への道筋をつけたことで、中国からは「老朋友」(古き良き友)と遇された。ただ、その事績については、毀誉褒貶が付きまとう。
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2023/11/28 高口康太
電気自動車(EV)はこのまま普及するのか、それとも壁にぶち当たって失速するのか。この数年というもの、飽きるほど聞いた論争だ。2021年以後は普及派を勇気づけるニュースが多かったが、24年は否定派が勢いづくニュースが増えるかもしれない。
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2023/11/21 久末亮一
米中首脳会談が約1年ぶりに行われ、いくつか合意をしたが、会談直後にバイデン大統領が「習近平は独裁者」と発言し、両国の深刻な溝を露呈した。対照的に日中首脳会談は何ら具体的成果も見られず、日本と米国、中国の新たな関係性が見えてきた形だ。
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2023/11/17 中島恵
中国最大の通販セール「独身の日」の今年の流通総額は前年比2.0%増にとどまり、伸び率が鈍化した。背景には中国人の消費に対する意識の変化、イベントへの食傷感、インフルエンサーへの不信感などもあるのではないか、と筆者は考えている。
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前首相の死が見せる中国の本質(下)
2023/11/09 平野 聡去る10月27日に死去した中国の李克強前首相は、その晩年と死の直後に人々の注目の的となり、多くの人々から深い敬愛を受けた。しかし一方で、今日の中国を考える上で問題を残さないわけでもなかった。
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前首相の死が見せる中国の本質(上)
2023/11/08 平野 聡今年3月まで10年間にわたり中国の首相を務めた李克強氏が、心臓麻痺で死去し、告別式と火葬が執り行われた。この数日間のうちに中国から伝わった情報は、この国の体制の闇深い本質を見せつけているとともに、今後の中国のさまざまな可能性を匂わせる。
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2023/11/06 高口康太
李克強前首相の突然の死は中国国民の怒りを呼び覚ましたのか。この反応にネットと世論の乖離が生まれている。また、習近平国家主席との政策、路線の対比が語られるが、果たしてそうなのだろうか。
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恩恵としての一帯一路とその限界(下)
2023/11/02 平野 聡去る10月18・19日に開催された第3回一帯一路サミットを取り巻く重要な変化として、これまで一帯一路に参加してきた諸外国が依拠してきた価値観や秩序・国益と、実際の一帯一路の展開との間に隙間が生じている問題に注目したい。
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2023/11/01 久末亮一
マキャヴェッリは著書『君主論』のなかで、政治リーダーには「Virtu」(ヴィルトゥ、個人のもつ政治的技量)と「Fortuna」(フォルトゥナ、時勢や天意のめぐりあわせ)が重要であると説いた。死去した中国の李克強前首相にとってその二大要素は…
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恩恵としての一帯一路とその限界(上)
2023/11/01 平野 聡インドネシアのジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道の開業が第3回一帯一路サミットに合わせて宣言された。先進国入りを目指すインドネシアは、中国の「一帯一路」の理念への親和性が高く、習近平国家主席も栄誉を与えて向かい入れている。
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2023/10/30 中島恵
急死した中国の李克強前首相を悼み、多くの市民が李氏が幼少時代を過ごしたとされる安徽省合肥市の旧居に花束を捧げている。追悼の言葉や動画もSNSなどに数多く投稿されているが、一部では閲覧不可やコメント欄閉鎖が起きている。何を意味するのだろうか。
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2023/10/26 中島恵
中国当局が反スパイ法違反の疑いで拘束していた製薬会社社員を正式に逮捕したことがわかった。今年7月に改正された同法はあいまいな文言が多く、いくらでも拘束の口実ができてしまう。中国ビジネスにかかわる多くの日本人にとって不安材料となっている。
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