中国発のAI(人工知能)「DeepSeek」(ディープシーク)が話題だ。
米オープンAI o1とほぼ同等の性能を持ちながらも、圧倒的な低コストで開発され、運用コストも安い。ひたすらに投資規模の拡大に突き進んできたAI開発競争に新たな方向性を示した。
そうなると、従来予想されていたほどにはAIインフラは不必要なのではないかとの連想から米半導体メーカーのエヌビディア株の暴落につながった。また、米国による対中国半導体規制は不十分だったとの議論も広がっている。
ディープシークの最新AI「R-1」が公開されたのは1月20日。それから2週間あまり、日本でも毎日多くのディープシーク関連の記事が公開されているが、米国では日本以上の大騒ぎが続いている。
パニックじみた米国のディープシーク・ショックは日本メディアでもよく報じられているが、一方で状況がよくわからないのが当の中国の反応だ。世界を騒がせたディープシークが中国ではどのように報じられているのか。中国人はどのように見ているのかを見ていこう。