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2019/06/11 岡崎研究所
インド総選挙が行われ、モディ首相率いる与党インド人民党が単独過半数に達した。ヒンドゥー・ナショナリズム高揚が勝利要因の一つ。第2次モディ政権の課題は政情不安定化防止で、そのためには経済改革の推進に力を入れるべきだ。
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2019/06/10 岡崎研究所
サウジの国営石油会社がインド大手財閥の石油関連事業への出資を検討している。サウジとインドとの経済関係は放っておいても強まっただろうが、米国のイラン核合意離脱に伴う対イラン制裁の強化が、これを後押しする結果となっている。
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2019/06/07 岡崎研究所
オーストラリア総選挙は、モリソン首相率いる与党連合(自由党及び国民党)が過半数の議席を獲得した。事前の世論調査に反する結果で、「静かな」有権者が動いた。新モリソン政権の課題は税制や環境など国内政策もあるが、外交も浮かび上がっている。
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2019/06/06 岡崎研究所
スリランカでは、キリスト教復活祭で起きたイスラム教過激派による爆弾テロを引き金に反イスラム暴動が起きている。これまでより激化しているのに加え、政府は抑圧に及び腰。中国による「一帯一路」開発の債務といった国難も抱えている。
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2019/06/05 岡崎研究所
米中関係は貿易交渉決裂から、報復関税の応酬、ファーウェイ問題など、新冷戦と言われる時代に入った。単に貿易問題・経済問題としてだけでなく、より広範な問題で争いになっている。この新冷戦が日本に与える外交的影響はポジティブなものと考えられる。
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2019/06/04 岡崎研究所
米国商務省がファーウェイに対し米国企業への輸出を政府の許可の下に置いた。米国が中国のハイテク企業の勢いを削ぐ狙いで、ファーウェイは独自サプライチェーンを築く可能性もある。トランプが貿易交渉の手段とする見方もあり、措置が続くかも不透明だ。
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2019/06/03 岡崎研究所
IMFはパキスタンに60億ドルもの財政支援を発表した。パキスタンが貿易赤字や対外債務が増大し、外貨準備が極端に減少、対外支払いが滞る危機に陥ったのは最近のことではないが、中国の「一帯一路」にまつわる対中経済依存が新たな要素として加わってい…
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2019/05/31 岡崎研究所
台湾では、来年1月に予定されている総統選挙に向けた動きが激しくなっている。与党民進党、国民党ともに複数の候補者が出馬を表明する。中国との距離や関係、また、米国や日本との方策といった喫緊の課題が山積みで地域の安定と平和を占う選挙となる。 …
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2019/05/30 岡崎研究所
イラン・ロウハニ大統領が米国の圧力強化に対抗して、核合意の一部順守を60 日間止めることと、ウラン濃縮再開の可能性を表明した。トランプ大統領は制裁強化を発表し、緊張は高まっている。両首脳とも戦争の意志はないものの、交渉再開の気配は見えない。
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2019/05/29 岡崎研究所
米中の閣僚級貿易協議が行われたものの、合意に至らなかった。米国は貿易赤字削減や知的財産に係わる不公正な貿易慣行の是正といった構造改革を求めているが、中国は譲歩しない。対立が長引くのが大方の見立てとなっている。
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2019/05/28 岡崎研究所
米司法省が北朝鮮で2番目に大きい貨物船を制裁違反容疑で初めて差し押さえた。中国やロシアに向けて出航していたとされる不法な運搬を防ぐためとする。一方、北朝鮮はミサイル発射を再開し、経済逼迫への焦燥感を見せる。
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2019/05/27 岡崎研究所
トルコ最大都市イスタンブール市長選挙をエルドアン大統領と与党公正発展党が落とし、再集計させたが、敗北のままだった。大統領は再選挙を求め、圧力に屈した選挙管理当局はやり直しを命じた。自らが政治の道へ入った拠り所と構築した利権を守りにいった。
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2019/05/24 岡崎研究所
香港当局は、犯罪容疑者の中国本土、マカオ、台湾への引き渡しを可能にする「逃犯条例」(犯罪人引渡し法)改正を目指している。行政長官の判断で引渡しも可能とし、中国政府による反体制派や人権活動家への追跡も制約を受けなくなる。
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2019/05/23 岡崎研究所
米国が昨年5月8日に一方的にイラン核合意を離脱して以来、イランに対する圧力を強め、緊張が急速に高まってきた。トランプの混乱、対立を自己目的化した政策で、偶発的衝突の可能性も懸念される。武力衝突が起きれば、中東は大混乱に陥る。
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2019/05/22 岡崎研究所
ISの最高指導者バグダディ容疑者がビデオ動画に姿を現した。一時は死亡説も流れていた最高指導者が生きていることを示しただけでなく、ISがイラクとシリアでの領土の喪失を越えて新しいページを開くことを見せた。
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2019/05/21 岡崎研究所
欧州議会の5年に一度の選挙が5月23~26日に行われる。法律の制定や予算案の審議など欧州において重要な役割を担う議会。ポピュリズムが勢いを増しており、獲得議席によっては議会の審議に大きく影響を及ぼす。
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2019/05/20 岡崎研究所
英デイリー・テレグラフ紙は、メイ首相が主宰する国家安全保障会議で5Gネットワークの非中核部分にファーウェイ参入を認める決定をしたと報道した。決定を支持する論説があるが、機器の信頼性に疑問が呈されており、深刻な問題ととらえるべきだ。
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2019/05/17 岡崎研究所
第2回「一帯一路フォーラム」が北京で開催された。ロシアのプーチン大統領やイタリアのコンテ首相ら37か国の首脳も参加し、前回を上回る規模となり「一帯一路」構想の拡大を示す。実際、世界の鉄道や港をおさえつつあり、宇宙にも触手を伸ばしている。 …
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2019/05/16 岡崎研究所
コメディアンで政治経験ゼロのゼレンスキーがウクライナ大統領選挙に当選した。国際情勢としても重要な国の新リーダーに対し、その行政能力、ロシアとの関係、中国との関係に留意する必要がある。
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2019/05/15 岡崎研究所
インドネシアの大統領選挙が行われた。現職のジョコと軍出身のプラボウォの一騎打ち。ジョコが再選される見込みだが、勝たんがための選挙戦に批判が集まる。今回の「勝者」となったのは、プラボウォ陣営を支えたサンディアガかもしれない。
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