2024年12月22日(日)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年6月1日

(iStock/kellyvandellen)

食中毒予防の三原則「つけない・増やさない・やっつける」

昨年6月のこのコラムではビジネスメンのための食中毒対策を提供した。
食中毒対策に「男性向け」も「女性向け」もなく、食中毒予防の基本は「食中毒菌を、つけない・増やさない・やっつける」の三原則を確実に実行することだ【※1】
これを頭に焼き付けた上で、今回はビジネスウイメンが直面することが多い場面を想定した食中毒対策を提供する。

外食の機会が多いビジネスメンの食中毒は「家庭外」で発生することが多いのではないか(すみません、データなしです)。
一方、ビジネスウイメンが関係する食中毒は「家庭内」に多いような気がする(データなし)。
ビジネスウイメンが家事を担当していれば(その可能性が高いと推察するが)その影響は家族にも及ぶので、ビジネスメンの場合よりも深刻である。

「平成29年食中毒発生状況(概要版)」【※2】によると、食中毒の発生場所は圧倒的に「飲食店」が多く「家庭」は少ない。
これは、食中毒の発生件数が「保健所に届けられたケース」だけで集計されているからだ。
飲食店での食中毒は(飲食店側が隠しておこうとしても)保健所の知るところとなるが、家庭での食中毒は(よほど重大な事案でない限り)保健所に届けられることはまずない。
そのため、家庭内での食中毒は、軽度のものも含めると、統計上の件数よりもはるかに多いと推測されている。
いま「軽度のもの」と書いたが、軽度の「食あたり」の延長線上に重篤な「食中毒」が待ち受けている。

【※1】https://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/

【※2】http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000197210.pdf


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