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2019年11月8日

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出井康博 (いでい・やすひろ)

ジャーナリスト

1965年、岡山県に生まれる。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒業。英字紙「ニッケイ・ウイークリー」記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)客員研究員を経て、フリー。著書には、『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)、『ルポ ニッポン絶望工場』(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人』(講談社+α文庫)などがある。

5人のうち3人は、東京福祉大学へ

 5人のうち3人は、「消えた留学生」で問題となった東京福祉大学の学部研究生コースに進んだ。留学生向けの1年コースで、日本語能力を実質問われず入学できる。一般的な専門学校などより学費も安いため、“偽装留学生”の間で人気のコースである。

 ダワ君ら残りの2人は、千葉市内にある上野法科ビジネス専門学校へ入学した。筆記試験と面接はあったが、日本語能力が問われた形跡はない。彼の進学先となった「情報ビジネス学科」は、主に日本人を対象にした学科だと聞いていた。しかし入学してみるとクラスに日本人は1人もおらず、27人全員がネパールやベトナム、ウズベキスタン、中国などから来日した留学生だった。日本語のレベルも、クラスメイトのほとんどがダワ君と変わらない。

 入学から3カ月後の7月、ダワ君は留学ビザの在留期限を迎えたが、更新は認められなかった。日本に残って働くには、学校から逃げて不法就労するしかない。ダワ君は、そこまでして日本に居続けようとは思わなかった。ただし、学校側には1つ要求があった。入学前に支払った1年分の学費を、一部でも返還してもらいたかったのだ。

1回目『日本人が目を向けない「消えた留学生」の深層』
2回目『政府に売られた、「幸せの国」ブータンの若者たち』
3回目『日本語学校で横行する留学生「強制送還」の闇』

  
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