2022年11月27日(日)

家電口論

2020年1月26日

»著者プロフィール
著者
閉じる

多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

1961年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒、同理工学研究科修了。大手メーカーにて商品開発・企画を担当後、独立。現在、商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。

視覚のAI、聴覚のAI

 そして、AIミラーには、別の問題も気付かせてくれます。

 それは、ネット接続している今でさえ、テレビはIoT家電の中心になれていないということです。家電の中でもテレビは圧倒的なパフォーマンスを示します。それは人間の情報の内80%以上が視覚情報で、そのための家電だからです。IoTの中心。誰もが添う思ったでしょうね。HEMSなど、ホームシステムの説明会でも「テレビに出せる」ことは強くアピールされました。が、圧倒的なパフォーマンスがあるテレビは、今、ホームネットワークの中心にいません。なぜでしょうか?

 それはテレビを、電波を受けるそれを観るという、極めて「受動的」なパフォーマンスから抜け出させてやらなかったからです。このため「能動的」なことは、全てパソコン、スマートホンに奪われてしまいました。そして室内は「AIスピーカー」に。

 一方、AIミラーは「能動的」な仕様です。鏡を見ながらファッションを自分に合わせて選ぶ。鏡を見ながら自分の健康にいい運動をする。各人が意志を持って動いています。テレビを見るという受動的な動きとはちょっと違います。能動的だと、スマートホンと同じで、いろいろなことのステーションにできる可能性があります。

リーズナブルプライス

 AIミラーの母胎はテレビで、ディスプレイメーカーで世界最大級の規模の、中国BOE社のモデルを使っています。グローバルが当たり前になった今どきの家電は、共通技術=グローバルで安価に、特殊技術=ローカル(各社)で差別化が基本ですから、当然のことです。国内でまだパネル生産を行うメーカーもありますが、それはあくまでもローカルな特殊仕様のパネルがほとんど。今の時点で汎用的な液晶パネルを求めるには中国がベストでしょう。

 これに積んであるOSはアンドロイド。と言いましても、基本的にGoogle Playのアプリを使用することはできません。

 それに先に書いた、ローカルなオリジナル開発のアプリを載せたわけです。このため、AIミラーは高い値付けになっていない、どちらかというとリーズナブルプライスです。

新着記事

»もっと見る