2022年8月17日(水)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2020年7月3日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授 心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08年~10年、12年~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年と12年米大統領選挙で研究の一環として日本人で初めてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。激戦州南部バージニア州などで4200軒の戸別訪問を実施。10年、14年及び18年中間選挙において米下院外交委員会に所属するコノリー議員の選挙運動に加わる。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。中西部オハイオ州、ミシガン州並びに東部ペンシルべニア州など11州で3300軒の戸別訪問を行う。20年民主党大統領候補指名争いではバイデン・サンダース両陣営で戸別訪問を実施。南部サウスカロライナ州などで黒人の多い地域を回る。著書に「オバマ再選の内幕」(同友館)など多数。

トランプ・バイデンの「共通の支持基盤」

 65歳以上の高齢者の動向にも注目です。というのは、高齢者はトランプ大統領とバイデン前副大統領の共通の支持基盤だからです。

 多くの高齢の退職者が住むフロリダ州とアリゾナ州では今、ウイルス感染が拡大しています。彼らに感染がさらに広がれば、トランプ大統領はコロナ対応で一層厳しい批判を浴びることは確実です。

 そこで、バイデン氏は女性に加えて、黒人、ヒスパニック系、若者及び高齢者を含めた異文化連合軍を形成できます。筆者は前回の大統領選挙で研究の一環としてクリントン陣営に入り観察しましたが、これはクリントン氏が成し得なかったことです。

 バイデン氏の支持率は、女性、黒人、ヒスパニック系、若者並びに高齢者によって支えられています。あってはならないことですが、今後も白人警察官による黒人に対する残虐行為が発生し、高齢者がコロナ感染の犠牲者になると、バイデン支持率は上昇していくでしょう。要するに、バイデン支持率は本物というよりも、これらの外的要因にかなり左右されるということです。

  
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