誰もが気軽に宇宙に行くことができる時代へ
民間企業であるスペースXが有人宇宙ロケットの打ち上げを成功したしたことは「エポックメイキング」だと、岩本さんは強調するように、これまで宇宙プロジェクトは国主導だったが、民間企業にも軸足がシフトしつつある。遅れは出ているものの、ヴァージン・ギャラクティックの商業宇宙旅行も早くて今年に
それでは、国家レベルで今後担うプロジェクトはどのようなものになるのだろうか。ここに来て再注目を集めているのが「月」だ。日本政府によって5年ぶりに改訂された「宇宙基本計画」によれば、アメリカが2024年までに有人月面着陸を行うことを目指す「アルテミス計画」に関与することが決められた。
月の極地には、水があるとされ、これを分解して水素を取り出せば、新たなエネルギー源として使用することでき、月の開発に利用できるばかりではなく、火星探査船の燃料として利用されることも期待される。
月面のホテルに泊まって、地球を眺めるという日が、一刻も早く来ることを期待したい。
「新規開拓という点では、これまでになかった分野でも進んでいます。例えば、『SPACE FOODSPHERE』には、現在40以上企業等が参加しています。これは、2040年に月面に1000人の人が暮らすという想定もと、どのような食糧供給を行うことができるのかを検討するプロジェクトです。その他にも、アバター技術、医療・ヘルスケアなど様々な分野で宇宙ビジネスへの期待が高まっています」
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