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世界の記述

2022年7月17日

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宮下洋一 (みやした・よういち)

ジャーナリスト

在欧ジャーナリスト。1976年生まれ。スペイン・バルセロナ大学大学院でジャーナリズム修士。『卵子探しています』(小学館)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞。『安楽死を遂げるまで』(同)で講談社ノンフィクション賞を受賞。近著に『ルポ・外国人ぎらい』(PHP新書)がある。
 

 その上、EU首脳は5月30日、ロシア産原油の部分的輸入禁止にも合意。ロシアのプーチン大統領を徹底的に追い込み、制裁を貫く考えを示している。

押し寄せる食料品価格の高騰

 エネルギー不足に加え、EU域内全体の食料品価格の高騰も日々、深刻な状況に陥っている。欧州の取引所大手「ユーロネクスト」によると、ロシアによるウクライナ産穀物の輸出規制などで、EUでは2月以降、穀物インフレが約40%を記録。小麦粉の値段は、2倍近くに跳ね上がっているという。

 ローマ教皇庁(バチカン)のフランシスコ教皇は6月1日、サンピエトロ広場で「主に貧困国において、何百万人もの人々が依存するウクライナ産穀物の輸出が禁止されることは、とても不安」と指摘。「食事の基礎となる小麦粉を、戦争の武器にしてほしくない」と訴えた。

 天然ガス同様、穀物も短期的な解決策は見込めない。ウクライナ侵攻と食糧難は、今後しばらく続き、他地域に紛争が連鎖する可能性もある。EUの体力にも限界がありそうだ。

 
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