下図に示す通り、各国の男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(GGI)は、日本が主要7カ国(G7)で突出して低い。さまざまな分野で女性の社会進出が遅れているが、特に政治分野に限れば147位と世界最低水準に沈んでいる。衆議院の女性議員比率は10%に満たず、町村議会にいたってはいまだ3割が女性議員ゼロである。『女性のいない民主主義』(前田健太郎著、岩波新書)と評されるゆえんである。
日本のジェンダー・ギャップ指数(GGI)
はG7で突出して低い
![](/mwimgs/6/5/650wm/img_65a6258fdc87f0d8eda0d3933a8b21a1721157.jpg)
(出所)内閣府男女共同参画局『共同参画』 (2021年5月号)を基にウェッジ作成
(※1)GGI指数は0から1で表され、0が完全不平等、1が完全平等
(※2)括弧内はスコアと世界156カ国中の順位 写真を拡大
(※1)GGI指数は0から1で表され、0が完全不平等、1が完全平等
(※2)括弧内はスコアと世界156カ国中の順位 写真を拡大
「公平さ」は存在するのか?
実態は男性優位社会の日本
男女平等が憲法に謳われ、女性は人口全体で約半数を占めるにもかかわらず、日本では女性の政治家が著しく少ない。政府は「女性活躍社会」の実現を掲げるが、……
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