2022年12月5日(月)

勝負の分かれ目

2022年7月27日

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 米大リーグ(MLB)における注目度は群を抜いている。ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平投手のことだ。

大谷翔平の活躍と去就を全米が注目している(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 シーズン後半戦に突入した中、先発マウンドに立った大谷は7月22日(日本時間23日)の敵地アトランタ・ブレーブス戦に「1番・投手兼DH」でスタメン出場。先発投手として6回まで1安打11奪三振無失点の力投を見せていたものの、7回に入ると昨季世界一の強力打線にとらえられた。

 この回に突如暗転し、2本塁打を含む6失点を喫するなど猛爆を浴びてKOされ、今季5敗目。あのベーブ・ルース以来、実に104年ぶりとなる「2桁勝利および2桁本塁打」の達成は残念ながら次回登板以降へお預けとなった。

 ただ、ここまで2年連続となるア・リーグMVP候補に挙がる活躍を見せ続けていることに変わりはないだろう。同23日のブレーブス戦では2年連続の20号本塁打に到達。そして際立っているのは、投手としてMLB5年目で自己ベストの成績をマークしている点だ。

 9勝5敗、防御率は2.80、奪三振も134。ア・リーグMVPに加え、MLB投手最高の栄誉であるサイ・ヤング賞候補としても有識者の間からは「ショウヘイ・オオタニ」の名が早々とささやかれており、とにかく海の向こう側における大谷フィーバーはとどまるところを知らない。

飛び交う他球団からのラブコール

 つい最近も、今シーズン終了を待たずして栄光の受賞歴をまた1つ重ねた。米スポーツ局「ESPN」が主催するスポーツ界の年間表彰となる「ESPY賞」が同20日に発表され、大谷は「男性最優秀選手賞」と「MLB最優秀選手賞」の〝二冠〟に選出されている。

 米スポーツ界のアカデミー賞やグラミー賞といわれる「ESPY賞」に日本人アスリートがノミネートされるだけでも十分に快挙と評していいが、その中で大谷は「男性最優秀選手賞」を日本人として初受賞。野球界からは1999年のマーク・マグワイア以来、23年ぶり5人目の快挙達成となった。

 一方の「MLB最優秀選手賞」も候補に入っていたニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手らを抑え、昨年に続いて2年連続2度目の受賞となった。

 世界最高峰のMLBにおいて誰も真似のできない投打二刀流で猛烈なインパクトを残し、グラウンド外でも話題を席巻――。大谷の価値は一体、どこまで上昇していくのか。こうした流れに比例するかのように他球団からの大谷に対するラブコールは強まる一方で、現在も水面下ではトレード移籍交渉の打診がエンゼルス側に殺到しているともっぱらだ。こうした動きは、よくありがちなフェイクニュースでも何でもなく米主要メディアが連日にわたって軒並み詳報している通り「ファクト(事実)」と言い切っていいだろう。

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