2024年11月22日(金)

古希バックパッカー海外放浪記

2023年6月18日

日本のメディアが絶賛した女性リーダー、アーダーン前首相の評価

納屋に大書された警句。中国人、ロシア人はどのように解釈するのだろうか。

 ラリーによるとNZとオーストラリアの経済格差がこんなに広がったのは社会主義的政策が原因と批判。特にアーダーン前首相は最悪と酷評した。

 3月26日。『政府が民衆を恐れれば自由主義、民衆が政府を恐れれば独裁政治』と農場の納屋に大書されたスローガンがあった。鉢植えの選定作業をしていた30歳くらいのカップルに由来を聴いた。

 女性曰く「アンダーソン首相は引退するが、後任も与党労働党。何でも規制して経済を委縮させてきた労働党に反対を表明するために警句を掲げた。露骨に政権批判すると狂信的労働党支持者が嫌がらせをするので人々に広く警鐘を鳴らすために警句を掲げた。コロナ禍での過剰な規制で私も彼氏も失業した。医師・看護師など医療従事者がより自由に働けるオーストラリアへ行ってしまっ……」と政権批判。

 日本メディアは“アーダーン首相はコロナ禍で国民に明確なメッセージを伝えて国を救った”と称賛しているが、毀誉褒貶があるようだ。

ワーキングホリデーの外国の若者が支える農業・サービス業

 ワーキングホリデー(WH)とは英国、EU諸国、日本、韓国、中国など先進国出身で30歳以下の若者ならば1年間NZで観光・就業・留学が可能となる制度である。日本からもNZへ毎年2000人くらいがWHで渡航している。NZ全体では少なくとも年間数万人の外国人の若者がWHしている。

 2月14日。クライストチャーチの空港ホステル。韓国から数日前に到着したばかりの28歳の自動車工学専攻の女子と遭遇。チョイは韓国企業に就職したが将来を悲観して退職。NZへの移住を目標にWHビザで入国。

 1年以内に安定した雇用主を確保することが永住権獲得の第一歩となる。チョイの話しぶりから彼女の一生を賭けた覚悟をひしひしと感じた。

 2月15日。クライストチャーチ中心部のホステル。韓国出身29歳の男子と同室になった。ソウル出身の彼も仕事を辞めて永住権獲得を目指してWHビザで入国。すでに数カ月間職探しをしてきたが、単純労働ではなく専門職としての就業先を探しており難航している様子。


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