2024年7月16日(火)

勝負の分かれ目

2023年12月25日

 米大リーグ、エンゼルスをフリーエージェント(FA)になった大谷翔平選手は、来季からナ・リーグ西地区の名門、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円※報道時の1ドル150円換算)というプロスポーツ史上最高額ともいわれる超大型契約を結んだ。日本球界からは今オフ、オリックスの山本由伸投手、楽天の松井裕樹投手のメジャー移籍がいずれも大型での契約合意が伝えられ、DeNAの今永昇太投手の移籍も現実味を帯びる。

米国・ロサンゼルスにできた大谷翔平選手の壁画。日本人選手が大きな話題となっている(アフロ)

 日本のトップ選手に相次いで提示される好条件に対しては、メジャーリーグ(MLB)のマーケット(市場)規模を見れば、現状の日本のプロ野球(NPB)が太刀打ちできる余地がない。日本球界からの選手流出を危惧する声もあるが、今後も歯止めはかかりそうにない。

メジャー移籍で跳ね上がる年俸

 「ここでプレーしたいという気持ちに素直に従った」。鮮やかなドジャーブルーのホームユニホームを身にまとい、大谷選手は日本時間の12月15日、入団記者会見で新天地へ移籍した心境を語った。

 世界を驚かせた大谷選手の大型契約は「破格」としても、近年のメジャーリーガーの年俸は高騰が続いている。AP通信によれば、2022年のMLBの平均年俸は前年比14.8%増の422万ドル(約6億3300万円)で過去最高記録。23年はさらに上昇する見込みで、24年シーズンは大谷選手の大型契約もアップ要因になりそうだ。

 一方、労組・日本プロ野球選手会が今年4月に発表した23年度の年俸調査結果では、今季開幕時点の12球団の支配下選手714人(外国人選手を除く)の平均年俸が、前年比3.6%増の4468万円だった。日本が2軍選手を含み、メジャーはマイナー選手を含まないとはいえ、差は歴然としている。

 日本球界から移籍した選手をみても、移籍と同時に待遇アップは顕著だ。山本投手は、まだメジャーのマウンドで一球も投げていないにもかかわらず、ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約462億円)の大型契約が実現した、と米メディアが報じた。

 オリックスでの今季推定年俸は12球団トップの6億5000万円だったが、メジャーの条件は比べものにならなかった。楽天での今季の推定年俸が2億5000万円だった松井投手も5年総額約40億円での基本合意が伝えられている。


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