2024年12月8日(日)

Wedge REPORT

2024年5月13日

 「日本を もっと、考える」をテーマに、Wedge ONLINEでは世の中の“いま”を深掘りする情報をお届けしています。

 今回は2024年5月4日~5月10日に多くの方に読まれた記事・TOP5を発表します。第5位からの発表です!

<目次>

第5位:【ロシアの“ゾンビ戦車”が戦場へ】質よりも量を優先、戦車供給から見るプーチン・ロシアの今

第4位:【牙を剥くロシアへの二次制裁】「プーチンの戦争」支えた対中貿易に異変、禁輸分野からふさがれる“抜け穴”

第3位:【中国の偽善が許されるのはなぜ?】GDP世界第2位の大国がWTOで“途上国扱い”され続ける理由

第2位:〈子どもたちに大谷翔平のスイング〉“常識外”のアッパースイングに指導者との軋轢も、スイング革命に挑む「根鈴道場」

第1位:〈物流2024年問題〉物流コストの上昇は本当に物価高騰の主要因なのか?

第5位:【ロシアの“ゾンビ戦車”が戦場へ】質よりも量を優先、戦車供給から見るプーチン・ロシアの今

(代表撮影/ロイター/アフロ)

 「ガールズ&パンツァー」、通称「ガルパン」という日本のアニメ作品がある。ウィキペデイアの説明を引用させていただくと、「戦車同士の模擬戦が伝統的な女性向けの武道として競技化され、戦車道と呼ばれて華道や茶道と並ぶ大和撫子の嗜みとして認知されている世界を舞台に、戦車戦の全国大会で優勝を目指す女子高生たちの奮闘を描くオリジナルアニメ。兵器である戦車を女子高生たちが運用するという、男性のアニメファンにアピールするようなミリタリーと萌え要素を併せ持ちつつも、死者の出ない戦闘とスポーツものの約束事を踏襲した物語が描かれ、戦争と死といった背景から切り離された戦車戦を描いている」。

 個人的には、この作品をごく断片的にしか観たことがないのだが、戦車同士が実戦さながらに砲撃を交わしながら、不思議と死傷者は出ない設定になっているようである――。

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【ロシアの“ゾンビ戦車”が戦場へ】質よりも量を優先、戦車供給から見るプーチン・ロシアの今

第4位:【牙を剥くロシアへの二次制裁】「プーチンの戦争」支えた対中貿易に異変、禁輸分野からふさがれる“抜け穴”

(Max Zolotukhin/gettyimages)

 ウクライナ侵攻を続けるロシアを経済面から支えてきた中国との貿易関係に異変が起きている。米国のバイデン政権が昨年末、対ロシア貿易にかかわる中国の銀行に対する制裁圧力を高めたことをうけ、彼らがロシアとの取引から次々と手を引き始めているためだ。同様の動きは、経済面ではロシア寄りだった中国以外の第三国にも広がっている。

 バイデン政権は金融分野以外でも、5月にはロシアによる化学兵器使用を認定するなど、対露制裁圧力を高めている。米議会でようやく巨額の対ウクライナ支援が可決され、停滞していた軍事支援の再開にめどが立つなか、11月の米大統領選に向けて、戦況でも確実に成果を出そうとしている米政権の狙いもうかがえる――。

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第3位:【中国の偽善が許されるのはなぜ?】GDP世界第2位の大国がWTOで“途上国扱い”され続ける理由

(Igor Kutyaev/gettyimages)

 中国は一方で自国経済の保護に汲々としながら、他方で米国を保護主義だと世界貿易機関(WTO)に苦情を提示する。フィナンシャルタイムズ紙のコラムニストで副編集長も務めるラナ・フォルーハーは、4月1日付けの論説‘China’s hypocrisy on trade’で、中国の態度は偽善でありWTOは新たな制度を構築すべきだ、と論じている。要旨は次の通り。

 中国政府は、バイデン政権の看板政策であるインフレ抑制法に異議を申し立てるためにWTOに提訴しているが、正気なのかと言いたい。なぜなら、中国の経済モデル全体が二重基準の恩恵を享受しているからだ。

 他の国々は、中国の特異で野卑なまでもの差別的な対外取引政策を甘受させられているからだ。にもかかわらず中国は、米国政府がクリーンエネルギーの生産者に対し税額控除という支援策を実施すれば、それをWTO規律違反だと言って反対の狼煙を上げる。そんな中国の偽善に気付かない者はいない――。

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第2位:〈子どもたちに大谷翔平のスイング〉“常識外”のアッパースイングに指導者との軋轢も、スイング革命に挑む「根鈴道場」

(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 米大リーグで日本人初の本塁打王に輝いた大谷翔平選手は、新天地のドジャースでもさらなる活躍を見せている。そんな大谷選手のスイングの軌道は、少年時代に「バットがボールに対して上から叩け」と教わった世代には違和感が生じているのではないだろうか。

 少し前なら「アッパースイング」とダメ出しの対象にすらなっていただろう。しかし、実際には大谷選手だけでなく、ヤンキースで2022年にア・リーグ最多記録を更新する62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ選手や、大谷選手のエンゼルス時代の同僚であるマイク・トラウト選手らも同じようなスイングで柵越えを連発する。

 近年のメジャーではデータ解析が進化する。その中の一つに打球速度と角度による「バレルゾーン」と呼ばれる領域があり、打球速度が時速158キロで打球角度が26~30度だと安打率や長打率が高くなるとされる。こうした背景もあり、日本の野球少年たちのスイングにも変化が見てとれるが、長く現場を預かる指導者とは打撃フォームを巡って軋轢が生じるケースもあるという――。

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〈子どもたちに大谷翔平のスイング〉“常識外”のアッパースイングに指導者との軋轢も、スイング革命に挑む「根鈴道場」

第1位:〈物流2024年問題〉物流コストの上昇は本当に物価高騰の主要因なのか?

(danielsbfoto/gettyimages)

 物流の「2024年問題」に突入して1カ月が経過した。その前後から物価の高騰の主要因のひとつとして、物流コストの上昇を取り上げる報道が目立つようになっていると思われる。

 例えば、「総合エネルギー企業大手、15〜25%値上げ、物流コスト増で」、「飲料製造・販売大手、値上げ、物流費高騰も影響 - 小売店の実質店頭価格は、20〜30%程度上昇する見込み」、「乳製品メーカー大手、6月1日出荷分より一部飲料を値上げ(価格改定率8.3%)、物流費上昇も影響」などである。

 物流コストが売上高に占める割合は企業により異なるものであり、恐らくはこれら特定の企業の物流コストは、売上高を二桁の割合で値上げしなければならないほど上昇したことは事実なのかも知れない。しかしながら、このような報道は、現在世の中で顕在化している物価高騰の主たる要因が、「2024年問題」に端を発する物流コストの上昇にあるという認識を、一方的に消費者にインプットしてしまっているのではないだろうか。本当に、物流コストの上昇は、一般的に物価高騰の主たる要因と考えて良いのだろうか――。

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〈物流2024年問題〉物流コストの上昇は本当に物価高騰の主要因なのか?

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