今回の総選挙は政治資金の問題が最大争点となっていたが、底流では選挙運動の進め方でも大きな変化があった。議席数を4倍に増やした国民民主党の玉木雄一郎代表は「実際に演説に出向き、同時にライブ中継する。そしてその動画を自由に切り抜き拡散してもらった。それで支持が広がっていったと実感している」と語っている。
この選挙運動スタイルは、先の東京都知事で2位に食い込んだ石丸伸二氏の戦略を研究し参考にしたという。米国では過去にオバマ大統領がこの方法で当選したことが知られている。
大詰めにきた今回の米国大統領選挙でも、両陣営とも各地における集会の盛り上がりをネットで拡散して支持を拡大しようと努めている。日本もリアルの演説をネットで広く拡散していく方法が今後定着していくだろう。
これを機会に、日本の選挙運動を規制する各種の選挙制度も抜本的に改正したらどうか。ポイントは、候補者の人柄と考え方そして重点政策が有権者にわかるような選挙に変えることである。