イタリアはベルルスコーニ時代から民主主義国家ではなくなった?
11月25日。@コーラムの入り江。ボローニャ出身、名門ボローニャ大学で心理学を専攻するジョルジュ22歳。ボローニャ大学は世界最古の大学とも言われイタリアの名門大学である。さらに欧州では心理学は最も競争率の高い人気分野である。果たしてジョルジュは論客だった。
女性首相メロー二はポピュリストでありファシストと断定。公営TVの人事入れ替えにより情報をコントロール。ベルルスコーニ系保守メディアは彼女を全面支援している。こうした情報操作はナチス以来ファシストの伝統的手法と断罪。
他方EUではメローニ首相は軽視され影響力を発揮できない。その結果としてイタリアへの農業補助金は依然として低いままだ。フランスは歴代大統領の政治力でEU内最大の農業補助金を受け取っているとジョルジュは残念がった。
メローニはアフリカ系・中東系(イスラム教徒)移民流入を禁止して、他方でイタリアと縁の深いアルバニアからの労働者受け入れを拡大している。この政策は多くの国民が歓迎し経済的にもプラスだろう。トランプ新大統領との信頼関係もあるので、メローニはしばらく政権を維持するとジョルジュは予測した。
他方でベルルスコーニ時代から勢力を拡大してきた犯罪組織が政界、財界に浸透してきた。イタリアでは犯罪組織はシチリアのノーザコストラ(マフィア)、ナポリのカモッラ、カラブリア州のンドランゲタの三大勢力があるとのこと。
近年はマフィアの影響力は低下してンドランゲタが伸張著しいという。ンドランゲタは知能犯的金融犯罪とEU向けコカイン取引が主要財源。特にコロナ禍での復興補助金詐欺で巨利を得た。企業家も脱税のため彼らを利用して持ちつ持たれつの関係。債務不履行・計画倒産など高度な金融犯罪が得意分野のようだ。
こうして犯罪組織が政治家、企業家と組んで闇の経済が拡大すれば益々ファシズムへ社会が傾斜してゆくとジョルジュは憂いた。
以上 次回へ続く