最近、大型のショッピングモールなどに行くと、大型の木製遊具が置かれたコーナーができているのに気づく。
そこには、木の滑り台や木のジャングルジム、木のブランコ……そして木のボールやかんなくずを詰めたプール。野菜や魚、動物などの形をした木のオモチャが用意してあるところも少なくない。子供の遊び場となっていて、利用は有料、無料とさまざまだが、ここで子供を遊ばせることを目的でモールに行く家族もいるだろう。
こうした場所は「木育広場」などと名付けられている。単に子供が遊べる場を提供しているだけではなく、木製遊具を中心としているのが特徴だ。
ここで使われる「木育」という言葉をご存じだったろうか。最近はよく目にするようになった。木を育てる……のではなく、木について学んで育むという意味である。
すでに全国で使われているが、実はわりと新しい言葉と概念だ。そこで木育とはどのようなもので、どうして誕生して広がってきたのかを追いかけてみたい。
