2025年12月7日(日)

Wedge REPORT

2025年10月31日

自動運転や空飛ぶ車向けの技術も

 「この先の自動車」に向けた展示もされている。

 ジェイテクト(愛知県刈谷市)は「曲がる機能」を担う新しいステアリングとして「ステアバイワイヤ」を展示している。ステアリングはハンドルの回した方向をタイヤに伝え、車両の走行方向を操作させる。ハンドル操作を伝える操舵ユニットとタイヤを動かす転舵ユニットがシャフトでつながっているのが一般的だ。

ハンドルの操作とタイヤの操作が分かれている「ステアバイワイヤ」

 ステアバイワイヤは、操舵ユニットと転舵ユニットが切り離されており、電気信号で操作を伝える。軽い力で曲がることができ、操作負担を軽減させる。

 これは操作性だけでなく、「自動運転との親和性も高い」としている。それぞれのユニットが分離されていることにより車の構造やレイアウトに対応することができる。ハンドル操作とタイヤの動きの信号も分かれていることから、自動運転技術に準じたシステムをそれぞれ入れることもできるとしている。

 担当者は「自動運転モードとドライブモードもスムーズに移行することもでき、運転者が自動運転を活用しやすくもなる」と強調する。

 日本精工は「空飛ぶ車向けガスタービン発電機」を展示する。ガスタービンを高回転させるには、潤滑油が必要となるが、空を飛ぶためには軽量化が求められる。供給の形状を変えることで、回転にひつような部分だけ潤滑油を送り込める仕組みにした。これにより給油量を約4分の1に減らした。この装置は、大型のドローンにも活用できるという。

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