円安・物価高に伴うコスト増や人手不足といった厳しい経営環境にさらされる中小企業。倒産件数はコロナ禍以降、毎年増加を続けるなど、先を見通せない中、様々な経営判断を下さなければならない。
中でも、多くの中小企業が直面しつつある課題が新たな取引先や販路の拡大だ。日本の中小企業はこれまで、大手企業からの受注で経営を成り立たせていたところが大きく、社会情勢の変化や産業構造の転換によって難しいものとなりつつある。
企業は新たな取引先の模索や新商品の企画といった新たな手を打つものの、自らのどの技術が誇れるもので、どのような商品を生み出せるか、どのような商品を作れば売れるのかをつかむことは難しい。そんな中、活路を見出す企業も出てきている。
それは、自社商品の販売により企業から新たな商品製造の受注を受ける「B to C to B」とも言える流れだ。奮闘し、光明を見出しつつある企業を取材した。
