2025年12月24日(水)

Wedge REPORT

2025年12月24日

 世界の科学技術は、国家や大学、何より「GAFA」や米テスラなど巨大企業に牽引され、 刻一刻と進化を続けている。AIや量子技術、生命科学などの分野で急速な革新が進む一方、単一的なアプローチでは解決できない問題が増えており、社会課題はかつてなく複雑化している。

 「半導体産業VS水資源の争いが勃発する?」「オムライスを作れるロボットが近々現れるようになるだろうけど、〝おいしい〟オムライスを作れるようになるのはまだもう少し先かな」――。

 水を専門とする小熊久美子氏や半導体を専門とする黒田忠広氏、スマホ画面を複数の指で操作するマルチタッチを実現した「スマートスキン」の発明者であり、人間拡張を専門とする暦本純一氏など、各界をけん引する人物たちが興味深い話を繰り広げていた。

壇上で、専門の壁を越えた未来予測を繰り広げる教授たち。 (左から)加藤真平氏、瀧口友里奈氏、江﨑浩氏、五十嵐圭日子氏、小熊久美子氏、暦本純一氏、黒田忠広氏、池内与志穂氏、新藏礼子氏、合田圭介氏、濡木理氏、野村泰紀氏(提供・アカデミアクロス 以下同)

 このトークセッションは11月18日、研究分野の異なる教授たちの対話を軸に、科学・社会の接点を多角的に取り上げるメディア、アカデミアクロスの1周年と『東大教授の超未来予測』(瀧口友里奈編著、日経BP・日本経済新聞出版)の発売を記念したイベントの一環として開催され、著者の瀧口友里奈氏と自動運転を専門とする加藤真平氏がファシリテーターを務めた。

 壇上には、多様なバックグラウンドを持つ教授陣11人が勢ぞろいし、専門の壁を超えた未来予測を行った。

加藤真平(Shinpei kato )東京大学大学院 情報理工学系研究科 特任准教授(左)
瀧口友里奈(Yurina Takiguchi) 経済キャスター、東京大学工学部アドバイザリーボード・メンバー、 株式会社グローブエイト代表取締役(右)
東大教授の超未来予測
瀧口友里奈(編著)
日経BP、日本経済新聞出版
1980円(税込)

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