仕事と子育ての両立のために必要な社会インフラである学童保育所。この春、「無事にこどもが学童に入れた。これで仕事も安泰だ」と思っている人はいませんか。もしかすると思わぬ「壁」にぶつかるかもしれません。
学童保育所にはいろいろな「壁」があります。その壁を知り、乗り越える手段を手にしておくことが仕事と子育ての両立に欠かせません。
(筆者注:「学童保育所」は放課後児童クラブの一般的な名称です。放課後児童クラブではない学童保育所もありますが、本記事では学童保育(所)を使用します。)
壁だらけの学童ワールド
「小1の壁」は平成時代の中頃から学童保育所の待機児童問題を示す用語として使われていた言葉でした。今では「こどもが小学1年生になった子育て世帯が直面する種々の困難、課題」を指すように変わったようです。
それでもまだ学童保育の待機児童問題が解消されず直近では約1.6万人もの待機児童を数える状態です。待機児童が生じている地域に住む子育て世帯にとって待機児童こそ小1の壁の本丸でしょう。「入所できるか、できないか」という、自助では対応が難しい壁だからです。
待機児童の小1の壁を乗り越えた保護者、あるいはもともと待機児童が出ない地域で子育て中の保護者には小1の壁を意識する機会はなさそうですが、どっこい、学童保育の世界は壁だらけ。次の壁に跳ね返されて途方に暮れる子育て世帯も実は多いのです。小1の壁に含まれる代表的な壁を紹介します。
行き渋りの壁=こどもが学童保育所に通うことを嫌がること。早期発見早期対処が何より必要な強敵。
お迎えの壁=退勤時刻が遅めの保護者にとって閉所時刻が早めの学童保育所が利用しにくいこと。
弁当の壁=保育所と違って給食がないので夏休み等、朝から学童保育所を利用する場合の弁当の準備が負担であること。
保護者会・役員会の壁=保護者が運営に関わる学童保育所を中心に設定されている会合への出席の負担や役員任務の負担のこと。
