2026年6月25日(木)

日本の漁業 こうすれば復活できる

2026年6月24日

そしてマイワシの不漁が追い打ちをかける

 26年の漁獲量は、さらに減るリスクが高まっています。クロマグロ以外は資源管理が機能していないので、悲惨な状態が続きます。

 さらにとどめとなりかねないのが、25年の1~4月のマイワシの不漁です。22~26年の4年間は1~4月で20万トン以上(平均22万トン)あったにも関わらず、今年(25年)の同期間はわずか8万トンです。前年比で13万トンも減少しています。

漁獲されるマイワシは、ほぼ上の0-1歳の幼魚で、食用ではなく養殖などのエサになっている(筆者提供)

 日本の漁獲量減少の原因は、80年代に大漁だったマイワシ漁が減ったからなどといわれることがありますが誤りです。実際には、マイワシを除いた漁獲量でも大幅に減少しているだけでなく、マイワシは漁獲量の減少が止まらない日本の漁獲量の減少をくい止めていた存在でした。

 昨年(25年)も含め前年比4万トン増と漁獲量減少をくい止めている存在でした。それが1~4月ですでに13万トンも減少しているのです。マイワシの資源量は、漁獲だけでなく環境の変化によって資源量が大きく変動する魚です。

 マイワシの資源が大きく減少に転じれば、マイワシをエサにしていた魚の資源も減りかねません。ただでさえ資源管理制度の不備で獲り過ぎているのに大変なことです。

 マイワシが減ったからサバが寄り付かないといった誤情報が、マイワシが減ることによって漁獲が回復すればよいのですが、皮肉にもそんなことは起こらないのです。

 科学的な根拠となるデータをもとに、日本の社会が水産資源管理制度の不備で、悪化が止まらないことに対して気づいてもらうべく発信を続けていきます。

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