2026年11月9日(月)

トランプ2.0

2026年11月9日

経験豊富なルビオとデサンティス

 ヘグセス以上に有望なのがフロリダの二人である。国務長官のマルコ・ルビオとフロリダ州知事ロン・デサンティスは、共に経験豊富な政治家であり行政官でもある。

マルコ・ルビオ国務長官(The White House, Public domain, via Wikimedia Commons)

 ルビオは、上院議員だった16年、トランプと大統領選挙では共和党候補者の座を激しく争い、討論会派では「ちびのマルコ」と失礼な呼び方をされたものの、後に和解して、24年に副大統領候補を絞る時にバンスと並んで3人の最終候補の一人にまでなったほどである。今は忠実な閣僚としてトランプ政権を支えている。

 バンスがポピュリスト的で闘争的なスタイルをとるのに対し、冷静沈着なスタイルを保っている。トランプといる時も常に冷静な表情を崩さず、それをトランプから一定の距離を置いているように見せていると見る向きもある。

 今回共和党が制した州の一つであるフロリダのデサンティス知事は、24年の大統領選に挑戦したものの、トランプに対抗して敗れている。その後紆余曲折をへて、今回の選挙終了後、今回の共和党の敗北は、小惑星が地球に衝突した時のような共和党を絶滅しかねない規模のものだと批判した。

ロン・デサンティス氏(Government of Florida, Public domain, via Wikimedia Commons)

 そして、ワシントンのトランプ流ではなく、自分のフロリダ流こそが共和党が勝てる道だと2年後を見据えアピールしている。ただ、人間味がないというイメージや、MAGAや共和党主流派との間の中途半端な距離感をうまく調整できるかが課題である。

 テキサス州選出上院議員であるテッド・クルーズも虎視眈々と狙っているはずだ。16年の共和党大統領候補選びで、トランプに「嘘つきテッド」と失礼な呼ばれ方をされていたのを覚えている人も多いだろう。民主党側の候補にタラリコ議員が選ばれれば、テキサス州選出上院議員同士の大統領選という前代未聞のことになるかもしれない。

楽観できない民主党

 28年の共和党の大統領候補者選びには、上で挙げた他にも多数の立候補を見るだろう。なぜなら、人々はトランプ時代からの変化を強く求めており、それは民主党支持者だけでなく共和党支持者にもいえることだからだ。

 大統領選挙はオリンピックに似ている。4年と期間は絶妙な長さである。前の年までのワールドカップで連勝していてもオリンピックイヤーに最高の調子に持っていけなければ勝てない。旬が大事なのだ。


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