世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察するコラム。
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2024/09/04 岡崎研究所
バイデン外交は、中東やウクライナ、中国、北朝鮮等ではうまく行かなかった点も多いが、トランプ政権で崩れかけた西側の結束や同盟をインド太平洋外交で立て直した。ここに日本は良い役割を果しており、岸田外交3年の評価でもある。
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2024/09/03 岡崎研究所
米大統領選民主党副大統領候補であるウォルズ氏の中国関係の歴史は、相当特別だ。30回以上の訪中し、隅々まで訪れ、造詣を形作っている。これは人権の劣悪さを嫌悪する対中強硬姿勢ともとれ、問題は中国の「何に」魅せられて、訪中を繰り返したのかだ。
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2024/09/02 岡崎研究所
ウクライナの戦争を細大漏らさず研究している中国のアナリストらが、侵略に対する西側諸国の「抵抗力」の評価を下げて楽観論、つまりロシア支援方針の継続で問題ないと考えるに至っている。それは、台湾海峡や世界を危険な方向に導くことになりかねない。
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2024/08/30 岡崎研究所
ハンガリーのオルバン首相が議長国となるやロシアをはじめとする一連の外国訪問したのがEUと加盟国の反発を呼んだ。当面身を低くすることとしたが、この秋には再び挑発に及ぶ可能性がある
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2024/08/29 岡崎研究所
AI技術の急速な進歩は、安全保障において情報処理能力の向上といったメリットがあるが、自律的致死兵器をはじめとしたリスクが存在する。また、中国がAI軍拡のために大規模な投資を行っており、軍事バランスを変え得る存在となっている。
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2024/08/28 岡崎研究所
米大統領選で勢いに乗る民主党大統領候補のハリス氏だが、バイデンよりも大企業に近く、特にビッグテックとの関係が弱点にならないように注意深い管理が必要のようだ。
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2024/08/27 岡崎研究所
ウクライナが今年中は防御を固くするという想定を覆し、突如としてロシアの国境を越えてロシア領クルスク州に侵攻を開始した。ゼレンスキーは戦略目的をあえて曖昧にしているようだが、いくつか推定できる。
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2024/08/26 岡崎研究所
民主党大統領候補のハリス氏は政策の中身は軽めにして、国民の感情や直感に訴える雰囲気に力点を置いた選挙戦を展開し、今のところ巧く行っている。それは、トランプ陣営が強さを強調し恐怖を喚起するのに対し、楽観性と喜びの感覚を与えている。
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2024/08/23 岡崎研究所
イランの大統領選挙に勝利した改革派のペゼシュキアン氏はハメネイの絶対的権力に服す、あくまでも体制内の人間である。彼の行動の自由には限界があり、改革へは国内外から懐疑的な見方も多い。
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2024/08/22 岡崎研究所
米国のトランプ大統領候補が最近、米国の台湾への軍事支援について、台湾はもっと多くの代価を支払うべきだと批判した。米国による台湾への武器供与は中台間の軍事バランスを維持する上で不可欠な役割を果たしており、この発言は大きな危険をはらむ。
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2024/08/21 岡崎研究所
米国共和党のバンス副大統領候補が中立ウクライナに賛成であると述べた。これは、「ウクライナの未来はNATOの中にある」とのNATO首脳会議での考え方に真っ向から反対する考え方であり、国際情勢を更なる混乱に落とし込んでしまいかねないだろう。
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2024/08/20 岡崎研究所
プーチンが訪朝し、金正恩と首脳会談を行い、包括的戦略パートナーシップ条約に署名した。習近平はここ数かカ月、朝露の緊密化を懸念し、各国をけん制する。目下、最も果実を得ているのはどの国なのか。
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2024/08/19 岡崎研究所
米国民主党の大統領候補となったハリスの外交政策は、ウクライナ、中国についてはバイデン政権の継続性を認め、中東についてはイスラエルに対してより厳しい姿勢をとるとの見立てである。これは、大統領選の接戦州においても影響を及ぼす可能性が高い。
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2024/08/09 岡崎研究所
ケニアのルト大統領はポピュリズムのうねりに乗って政権を獲得し、国際的にも評価されたのだが、国内で民衆の反乱に直面することになり、全国的な抗議運動は国会を襲撃するまでに至っている。ここにはいくつかの注目すべき側面がある。
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2024/08/08 岡崎研究所
フィリピンは、南シナ海で最も危険な発火点になっている係争環礁での緊張緩和へ中国と合意した。国際的には、南シナ海が台湾海峡問題や北朝鮮問題にも増して、一番の懸念事項だったのだが、フィリピン側が今回の取り決め形成に動いた背景は何だろうか。
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2024/08/07 岡崎研究所
英国総選挙を受けて、5日に発足したスターマー首相の労働党政権は、EUと距離をとる外交をせざるを得なかった保守党政権とは異なる。NATO、ウクライナ、米国、中国とは大きく変わらないと予想される中、対EU外交は変化があると予想される。
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2024/08/06 岡崎研究所
バイデン政権は対イラン制裁の免除を認めてイランが10億ドル以上の凍結資産を手に入れられるようにした一方で、イスラエル国民に対して制裁を行った。中東政策の麻痺とも見えるが、そこには複雑な国際関係の事情が垣間見える。
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2024/08/05 岡崎研究所
最近まで米大統領選挙はほぼトランプで決まりと思っていたが、ハリスの登場でまったくそうではなくなった。共和党は攻撃の突破口が見えておらず、ハリスがガラスの天井を突き破り、大統領になる可能性は十分にあると今は考えられる。
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2024/08/02 岡崎研究所
75年前のNATO 創設時、「全ての人は平和を望むが、平和の代償を払う用意がある人は少ない」といった至言が語られていた。現在われわれが直面している問題のほとんどを正しく予測していることに驚かされる。
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2024/08/01 岡崎研究所
中国による台湾統一へ、中国が台湾を「隔離」する可能性が高い。海警局、海事安全局が主導し、台湾に入港する船舶に締め出すもの。「限定隔離」と「全面隔離」の二つのシナリオが考えられる。
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