中東を読み解く
イスラム国、シリア、イラク、イラン、トルコ、そして米露、イスラエル。混迷を極める中東情勢の動きを共同通信社記者としてカイロ支局に駐在していた筆者が解説する。
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2020/08/25 佐々木伸
イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)による関係正常化合意の背景にはやはり、大きな秘密取引が隠されていたようだ。イスラエルのメディア報道などによると、仲介したトランプ米政権は合意に踏み切ったUAEに対する報奨として、最新のステルス戦闘機F…
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2020/08/19 佐々木伸
レバノンの首都ベイルートで8月4日起きた大爆発で国際的な支援が急がれているが、各国が援助拡大にレバノンの政治改革の断行を要求、最大のターゲットにされたシーア派武装組織ヒズボラが窮地に追い詰められている。シーア派内部でも支持者離れが起きてい…
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2020/08/15 佐々木伸
トランプ米大統領は8月13日、敵対関係にあったイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が関係正常化に合意したと発表した。中東担当の高官たちに囲まれた大統領は「歴史的だ」と成果を誇り、“ドナルド・トランプ合意”と自画自賛した。側近らは「ノーベ…
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2020/08/11 佐々木伸
レバノンのディアブ内閣が8月10日、総辞職した。首都ベイルートでは、大規模爆発事件の後、反政府抗議行動が激化し、その混乱の責任を取った形だ。しかし、本当の理由はディアブ首相が事件の真相解明に真剣に取り組み始めたことから、同国を食いものにし…
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2020/08/05 佐々木伸
レバノンの首都ベイルートの港湾地域で4日夕、大規模な爆発が2回発生、100人以上が死亡し、約4000人が負傷した。衝撃は280キロ離れた地中海のキプロス島にも伝わった。貯蔵されていた硝酸アンモニウムが事故で爆発したとの見方が有力だが、イス…
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2020/07/28 佐々木伸
新型コロナウイルスの封じ込めにいったんは成功したと思われたイスラエルで、感染第2波がまん延し、ネタニヤフ首相は辞任要求の高まりで窮地に陥っている。首相は4月、1年間で3回の総選挙を実施した末、やっと最大野党との連立政権発足にこぎ着けたが、…
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2020/07/08 佐々木伸
イラン中部ナタンズで7月2日に発生した核関連施設の火災はイスラエルの情報機関モサドの破壊工作による爆破説が濃厚となってきた。被害現場の衛星写真などから、爆発は施設内部に仕掛けられた爆弾による可能性が強く、イランの核開発が大幅に遅れるのは必…
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2020/07/05 佐々木伸
イスラエルのネタニヤフ首相が占領地ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区の併合に踏み切れないでいる。7月1日にも発表と見られていた併合に、後ろ盾のトランプ米政権がブレーキを掛け、肝心のユダヤ人入植者も反対するなど予想外の障害に直面しているからだ…
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2020/05/26 佐々木伸
リビアの内戦はトルコが支援する暫定政府軍が首都トリポリに肉迫していたハフタル将軍(76)率いる反政府軍事組織「リビア国民軍」(LNA)に反撃、同市近郊のLNAの拠点を奪回する軍事的勝利を収めた。内戦の重大な転換点だ。LNAに加勢していたロ…
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2020/05/22 佐々木伸
大連立政権を樹立したイスラエルのネタニヤフ首相はこのほど、占領地ヨルダン川西岸に建設されたユダヤ人入植地の併合に向け、改めて決意を表明した。これに反発したパレスチナ自治政府のアッバス議長は5月19日、自治区の枠組みなどを定めたオスロ合意か…
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2020/05/19 佐々木伸
イラクの新政権発足をめぐって米国とイランが水面下で“秘密取引”に合意していたという情報が中東で広がっている。中東専門誌「ミドルイースト・アイ」(MEE)などによると、イランがイラクのムスタファ・カディミ首相を承認する見返りに、米国がイラン…
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2020/05/13 佐々木伸
サウジアラビアは11日、コロナ禍による石油価格の急激な下落を受け、大幅な歳出削減を発表、日本の消費税に当たる付加価値税を3倍に引き上げた。同国を牛耳るムハンマド皇太子は「ビジョン2030」と名付けた国内改造計画を推進してきたが、「計画の破…
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2020/05/08 佐々木伸
サウジアラビアと並ぶペルシャ湾の産油君主国、アラブ首長国連邦(UAE)がコロナ禍に苦しむ対岸のイランに大量の医療物資を届けている。イランはUAEの敵性国とされており、いわば“敵に塩を送る”図式だ。背景にはコロナ危機に乗じてイランとの関係改…
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2020/04/23 佐々木伸
イスラエルのネタニヤフ首相と野党「青と白」の指導者ガンツ元参謀総長は4月20日夜、共同声明で「非常事態政権」樹立を発表した。汚職容疑の刑事被告人として窮地に追い込まれていた首相はコロナ危機を政治生命の復活に利用、粘り腰でガンツ氏を寄り切っ…
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2020/04/17 佐々木伸
“最強のスパイ組織”として知られるイスラエルの情報機関モサドが国外のエージェントを動員し、コロナ禍で不足している検査キットやマスクなどの医療用品の入手作戦を実行している。国難に立ち向かうモサドの活躍は国民からの支持も厚いが、連立政権発足が…
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2020/04/06 佐々木伸
コロナ禍が世界中に拡大する中、米国とイランが水面下で再び緊張を高めている。トランプ政権の強硬派はイラン支援の民兵から米軍などが攻撃を受けた場合、イランを直接的に報復攻撃し、コロナ危機で苦境にあるイランをとことん追い詰めるよう主張。対してイ…
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2020/03/29 佐々木伸
イスラエルからの報道などによると、混乱を重ねてきた同国の政局がやっと収拾する見通しとなった。最大野党「青と白」の指導者ガンツ元軍参謀総長がこれまで拒否してきたネタニヤフ政権との連立に踏み切ったためだ。その理由は「コロナ危機という国難に挙国…
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2020/03/18 佐々木伸
イラクで駐留米軍とイラン支援の民兵との緊張がロケット弾攻撃をきっかけに高まり、イラク戦争で米軍と過激派との戦闘が激化した“前夜”のような情勢になってきた。米軍は部隊をより安全な基地や隣国クウエートに再配置することを決めた。一方、民兵を支援…
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2020/03/10 佐々木伸
サウジアラビア王室の“粛清劇”は相当大掛かりな規模である様相が深まってきた。権力闘争を仕掛けたムハンマド皇太子(34)は約20人の有力王族らを逮捕ないしは査問する動きに出ていると見られている。中東専門誌は皇太子が11月のリヤドのG20サミ…
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ムハンマド皇太子、権力固める
2020/03/08 佐々木伸サウジアラビアで3月6日までにサルマン国王の実弟アハメド・アブドルアジズ王子やムハンマド・ナエフ前皇太子、その弟のナワフ・ナエフ王子の3人の有力者が拘束された。王室内で何が起きているのか。事実上の独裁者であるムハンマド皇太子が老齢の実父、…
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