「〝商売人〟の精神を取り戻せ」カプコン辻本会長…

ゲームメーカー・カプコンの創業者である辻本憲三会長と、QED創業者・藤田浩之氏は、奈良県立畝傍高校の先輩・後輩にあたる。『ストリートファイター』『バイオハザード』など世界中で大ヒットしたゲームを生み出した辻本会長から見た経営者・藤田浩之と…

中国による台湾侵攻を抑止しうる米国の法案

米議会の上下両院に「台湾パートナーシップ法」と呼ばれる新たな台湾支援法案が、民主・共和両党の超党派議員により提出されている。この法案は、米州兵が台湾の予備役を訓練することができるようにする、との内容。台湾と中国の距離を遠けることになる。

「選手ファースト」からかけ離れていた東京五輪

『黒い輪』に見る近代スポーツ大会の病巣

まさに「異形」のまま東京五輪が幕を閉じた。「五輪優等生」として認められた日本だが、酷暑の中で行われた大会は「選手ファースト」でも「観客ファースト」でもない。こうしたオリンピックの病巣を知ることができるのが今回紹介する『黒い輪』だ。

日本が見習うべき欧州での女性政治指導者のうねり

ワシントン・ポスト紙コラムニストのジョージ・ウィルが欧州における本格的な女性政治指導者の台頭を指摘している。女性の社会進出は国際社会における一国の開放度を測る指標の一つになっている。

五輪中は書けなかった韓国の「虎」に隠された悪意

東京オリンピック開催直前の7月下旬、韓国のある財閥系商社員と、韓国選手団が選手村宿舎に掲げた垂れ幕の話題となった。政治的内容とも受け止められるメッセージを掲げたのは韓国だけと指摘すると、韓国商社員は意外なことに素直に頭を下げた。

【限定公開】増加する高齢者と医療需要 地域一帯…

あなたの知らない東京問題 膨張続ける都市の未来

東京で増え続ける高齢者への医療対応は確実に増える。対処するには、限られた資源の分配と地域でもって支える体制の確立が必要だ。

イランの新強硬派大統領が抱える国内経済の課題

イランの新しい大統領エブラヒム・ライシがアリ・ハメネイ最高指導者の認証を受け正式に就任した。ライシは、最高指導者の指針に完全に沿った政策になるだろうが、優先的に取り組むとしているのは経済である。

異色の軍人・山本五十六 避戦、早期講和を阻んだ…

真珠湾攻撃から80年 明日を拓く昭和史論

真珠湾攻撃を指揮した山本は、開戦前からこの戦争の回避に向けて動いていた。「常識外」とされた構想で彼は何を企図し、組織をどう動かそうとしたのか。

暫定政権首相誕生のミャンマーに日本は働きかけを

ミャンマーでは、クーデターによる権力掌握から6カ月にして暫定政府の長たる首相の肩書を得た。軍部と意思が疎通できる関係にある日本は、情勢に懸念を表明するだけにとどまらず、軍部に強く働き掛けていく必要がある。

「五輪の精神」とは程遠かった韓国の五輪中継

五輪に関連して韓国が国際的批判を受けた一件がある。韓国の地上波テレビ局MBCによる、開会式の中継放送プログラムである。各国が入場する様子を映し出しながら、あまりにも不適切な内容が含まれていたのだ。

半藤一利氏による「新しい『二・二六』観」を検証…

歴史探偵　昭和の教え

近現代史への関心は高く書物も多いが、首を傾げるものも少なくない。相当ひどいものが横行していると言っても過言ではない有様である。この連載はこうした状況を打破するために始められる、近現代史の正確な理解を目指す読者のためのコラムである。

原爆による「黒い雨」は冷戦によって隠蔽され続ける

NHKスペシャル「原爆初動調査　隠された真実」

NHKスペシャル「原爆初動調査　隠された真実」（8月9日）は、黒い雨を浴びたり、原爆投下後の広島と長崎で救援作業に携わったりして、ガンや白血病になった可能性が高い「残留放射線」問題に、真正面から取り組んだ見事な最高傑作である。

生物はなぜ死ぬのか？

小林武彦東大教授インタビュー

死生観が一変する現代人の生物学入門とは

【行動経済学】新しい技術の職場導入で困った

仕事の効率化を促す技術の職場導入に悩む、本日の困ったさん。うまく順応できない人を後押しして、新技術をいち早く浸透させるには……。

脱石炭・脱天然ガスが日本を停電させる

COP26に先立ち、コロナ禍で活動を控えていた温暖化問題に係わる活動家の動きが活発になってきた。彼らの目標は反石炭から反天然ガスにシフトしてきているが、化石燃料の供給に問題が生じれば、やがて日本は停電のリスクを抱えることになる。

PCR検査と緊急事態宣言はどちらがコスト高か

コロナ対策の費用対効果分析③

前回に引き続きコロナ対策の費用対効果分析を行う。今回のテーマは、PCR検査とクラスター対策である。

オリパラ後に待ち受ける東京のまちづくりの課題は

元東京都副知事の青山佾・明治大学名誉教授インタビュー

開催前の批判を跳ね返す盛り上がりを見せた東京オリンピック。開催都市「東京」は、大会をアクセルに首都としての魅力向上のためにレガシーをどう活用するのか。元東京都副知事で、都市政策を研究する青山佾・明治大学名誉教授にインタビューした。

すでに何時かの問題である中国による台湾脅威

中国共産党が、必要であれば力で台湾を併合するとの脅しを強める中、米軍では警戒心が高まっている。あるかないかではなく、何時かの問題。行い得る諸作戦のシナリオを幅広く検討すべきとなっている。

「祖国」を追われながらも真実を追求するチベット…

中国を変える〝中国人〟

「漢化」に抵抗したことで故郷を追われたチベット人女性。父が遺した「チベットでの文化大革命」の写真を基に史実に迫り、敢えて漢語を用いた著述で訴え続ける。

絵に描いた餅となる米による対中としての露取り込み

バイデン大統領は、中国との競争を外交の第一優先事項に位置づけている。そうすると、ニクソンが冷戦時代にソ連に対抗すべく共産党の中国を取り込んだことから、中国からロシアを引きはがすべきとの意見が出てくるが、それは愚かである。