「国際」の最新記事一覧
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2022/08/12 平野 聡
習近平政権は、福建省から台湾海峡をくぐって台北に至る高速鉄道の着工を視野に入れつつある。習近平が台湾統一を果たし、「中華民族の偉大な復興」に相応しい業績よって毛沢東と並ぶ終身の「領袖」となろうとする思惑が見え隠れする。
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2022/08/11 樫山幸夫
内閣改造で、「ロシア経済分野協力担当相」ポストの存続が明らかになった。日本はロシアのウクライナ侵入を受けて強い制裁を課し、共同経済活動も見合わせている一方で、「経済協力」を推進するというのだから、矛盾はなはだしいというほかはない。
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2022/08/11 宮下洋一
欧州では、7月以降、山火事の被害が相次いで起きている。今年に入ってから7月までに、約60万ヘクタール(茨城県の土地面積に相当)が焼損しており、消火作業中の死傷者も続出している。各国で深刻化する山火事の背景には何があるのか。
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2022/08/10 井上雄介
ナンシー・ペロシ米下院議長が、台湾訪問を終えた後、中国軍の軍事行動が休みなく続いている。軍事行動は「常態化」とも言われ、台湾海峡の様相も変わりつつある。台湾市民は今のところ至って平静のようだが、いつまで続けられるかわからない。
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2022/08/10 斎藤 彰
トランプ前米大統領が、2024年大統領選出馬への意欲をちらつかせ始めるにつれて、これを熱烈支持する保守過激派と、〝トランピズム〟と決別し、本来の共和党路線に立ち返るべきだとするグループとの間で対立が露呈し始めた。
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2022/08/10 岡崎研究所
メキシコ政府が米墨加協定に違反して国営電力会社と国営石油会社を優遇しているとして、米国通商代表部が協議を要請した。メキシコは究極的には、米国への経済依存からの脱却、更には政治的に距離を置くことも望んでいるようである。
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2022/08/09 岡崎研究所
ウクライナ戦争、ガス不足、インフレなど、イタリアは緊迫した状況に置かれており、この時期にドラギ首相が失脚したのは最悪のタイミングである。欧州中央銀行総裁として立派な働きをしたドラギがイタリア政治でどのように力を失っていったか。
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2022/08/08 山崎文明
ペロシ米下院議長の訪台に抗議するとして、ハッカー集団「APT27」が台湾の総統府や外務省、国防省など公式サイトに攻撃しており、総トラフィック量が1日最大攻撃量の23倍に達しているという。これらの攻撃は、中国の台湾侵略の模擬演習の可能性が高…
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2022/08/08 岡崎研究所
英国の情報機関MI6のモア長官は、ウクライナでのロシアの軍事作戦は物資と兵員の不足で、ここ数週間で勢いを失うことになりそうであると述べた。英国の情報機関は情報の収集および分析において優れており、外部への発言に慎重であるため、注目に値する。
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2022/08/07 野嶋 剛
ペロシ米下院議員による台湾訪問は、熱狂的反響をもたらし、「ペロシ現象」を引き起こした。もともと短時間の訪問と目されていたが、実際は1泊2日の日程となり、行程のほとんどはTVで生中継され、さながらペロシ議長による電波ジャックだった。
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2022/08/06 高口康太
ペロシ米下院議長の台湾訪問を契機に、東アジアの緊張が高まっている。台湾海峡の緊張は日本など周辺国を巻き込む国際問題となっているが、その一方で見すごせないファクターが中国国内〝世論〟だ。
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2022/08/05 山本隆三
ドイツでは、脱ロシア産化石燃料や温暖化対策のために原発の継続利用を求める声が大きくなっているが、緑の党を含む3党連立政権が脱原発に踏み切る可能性がある。ドイツが脱原発に踏み切れば、世界の化石燃料が上昇し、日本の購入価格も影響を受ける。
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2022/08/05 岡崎研究所
イタリアのドラギ政権が崩壊した。ウクライナ戦争に起因する市民生活の圧迫を焚きつけて党勢挽回を図ろうとする動きもあり、厭戦気分を醸成して欧州の分断を狙うロシアの工作の格好の的となり得る。
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2022/08/04 斎藤 彰
ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問は、バイデン政権にとって最悪のタイミングとなった。反発する中国がロシアへの接近を加速、その結果として、ウクライナ戦局が悪化するとの見方も出始めている。
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2022/08/04 佐々木伸
国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリが米無人機の攻撃で殺害された。「米同時多発テロ9・11」の最後に残った首謀者。米国は名実ともに、9・11に決着を付けた。CIAの執念の〝仇討ち〟ともいえる暗殺作戦の内幕に迫った。
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歪んだ戦後日本の安保観 改革するなら今しかない
2022/08/04 冷泉彰彦米国では大学の基礎研究予算のうち出所の4割を軍が占め、しかも米国が誇る名門大学は多くが民間の私立だ。それでも高度な軍事研究を行えるのは、「セキュリティ・クリアランス」という明確なルールが存在するからだ。
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2022/08/04 岡崎研究所
辞任した英国のジョンソン首相の最大の遺産はBrexitである。将来、EUへの復帰が議論になることはないだろうが、伴う混乱を収拾することは優先度の高い課題と言うべきであろう。
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2022/08/03 樫山幸夫
ペロシ米下院議長の台湾訪問に中国が強く反発し、米中関係は冷却化し緊張を増すだろう。ただ、緊張が激しいと伝えられれば伝えられるほど、不安が脳裏をよぎる。実のところ、過去に日本が煮え湯を飲まされた経験が何度かあるからだ。
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2022/08/03 海野素央
今回のテーマは「トランプと消せない真実」である。ドナルド・トランプ前大統領は7月26日(現地時間)、首都ワシントンで開催された「アメリカ・ファースト・アジェンダ・サミット」で演説を行い、2024年米大統領選挙出馬の意欲を改めてみせた。トラ…
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歪んだ戦後日本の安保観 改革するなら今しかない
2022/08/03 グラント F・ニューシャムもし数年以内に、日本が中国から攻撃を受けたとしてもほとんど戦うことはできない。それは戦うための体制作りができていないからだ。日本に必要な「準備」をここに示す。
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