2023年1月30日(月)

したたか者の流儀

2018年6月26日

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 株主総会での個人株主からの質問はかつては、1、元社員で何らかの不満がある人が、細かな質問をして経営陣を困らせる。2、その会社の商品やサービスに関して大いに不満がある人が、株を取得して総会で不満を述べる。3、よく趣旨がわからないが、大会場で何か言ってみました。以上3つのグループにはいるものが普通であった。

 最近12月決算企業の株主総会に参加して驚いたことがる。この3つに入らない個人株主の見事な質問が散見されるようになったのだ。

 身なりは退職者風だが、ひとたび発言すると既に、トップ企業のCFOではないかという内容の質問となっている。会社側が発表している数字や戦略の分析が既に出来ていて、それに基づいた質問となっているのだ。決して、意地悪質問ではなく、真摯に企業の経営者に対する株主としての興味を吐露するものなので、逆に経営陣に緊張が走っていた。

個人投資家のコードは

 定年退職後の人生は極めて長くなる傾向にある。現役時代の知識や経験をもって株主総会にやってくる個人投資家もふえることであろう。

 そのような、見識のある人も言葉に対してもどこで習ったのか、「大変有意義なご意見有り難うございます。経営の参考にさせていただきます」という紋切り型で返すことが多いようだ。明らかに現経営者と互角かそれ以上の見識を感じる質問者の議論を深めるべきと感じる事も多い。

 企業側と機関投資家株主は、スチュワードシップ・コードで対話ができるようになった。では、個人投資家はどうなるのであろうか。「貯蓄から投資」といいながら、まる任せにする株主を求めているわけではないだろう。では、個人投資家のコードはどうしよう。

 誰も声を出さないので、パスカル・ヤンが言ってみた。

  
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