田部康喜のTV読本

2020年11月14日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

AIが導き出した最大限の対策

 最後に、番組は「見えた“究極”の対策」とタイトルを掲げた。

 AIが「感染予防」の領域で、論文のキーワードで急上昇しているのは、5位の「加湿器」である。

 先のイエール大学医学部の岩崎教授は、「のどの奥にバリアゾーンがある」と説明する。それは、気道を覆っている「線毛」である。細かく動いて、ウイルスを外へ外へと押し出す。粘液を使ったバリアゾーンなので、乾燥すると、この線毛の動きが鈍くなり、バリアが弱くなる。

 湿度は、40~60%が、線毛の動きにはよいという。

 この理論もまた、岩崎教授の発見である。

 「感染予防」のキーワードの2位は、「紫外線」である。しかも、222ナノメートルの波長の紫外線が、コロナウイルスを殺すのには最適だという。通常の殺菌に使われている紫外線は、人間の皮膚の深層に到達するので、日焼けやからだに害を及ぼしかねない。222ナノメートルの紫外線は害がない。

 この紫外線発生装置は、一般用にはまだ販売されていないが、医療機関用には実用化されて、石川県加賀市医療センターなどで使用されている。

 「低濃度オゾン」もコロナウイルスの除去に役立つ。すでに、タクシーや飲食店で利用が始まっている。

 岩崎教授は、冬に鼻の温度が下がることにも注意を促す。冬場は、37℃から33℃に下がるので、マスクなどで温度の低下を防ぐのもコロナ対策には有効だという。

 全体を総括するとともに、提言として、大阪大学の免疫学の権威である宮坂氏は次のように視聴者に語りかける。

 「基本的な対策、つまり3密を回避し、手指を消毒し、換気を徹底したうえで、新技術を活用することが大事である。基本的な対策をとれば、新型コロナにはなかなかかからない。我々はこのウイルスに勝てる」

 番組は、NHKの聴取料を支払っていれば、「NHK+」に登録のうえ、11月15日(日)午後9時54分まで視聴が可能である。

  
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