2022年11月28日(月)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年3月14日

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 NATO拡大がロシアの安全保障を害するとしてウクライナのNATO加盟を止めたいとプーチンは考えたのだろうが、北欧ではフィンランド、スウェーデンへのNATO拡大をもたらすだろう。ロシア外務省は「フィンランドのNATO加盟は深刻な軍事的、政治的反響をもたらす」と言っているが、何をやっているのかと思わざるを得ない。

ロシア・ウクライナ交渉が成功する可能性は低い

 ロシアの対ウクライナ要求は中立(NATO不加盟)、非軍事化(武装解除)、非ナチ化が主たるものであるが、これは主権国家としてのウクライナの否定であり、そういう要求をロシアが続けている以上、ロシア・ウクライナ交渉は成功裏に終わる可能性はほぼゼロであろう。ウクライナ側としては、協議中の攻撃はやめろと言って協議を続け、その間に各国が約束した支援軍事装備を手に入れるということだろう。

 プーチンのウクライナへの非ナチ化要求については、プーチンが何を言っているのか、理解できない。ウクライナの大統領ゼレンスキーはユダヤ人であって、ユダヤ人を虐殺したナチに何のシンパシーもない。そういう事実も認められないプーチンは、正気を失っているのではないか。

 そのようなプーチンが、西側の対応に対して、核をちらつかせて恫喝している。危険極まりないことである。

  
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