2022年9月27日(火)

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2022年9月9日

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江口祐子 (えぐち・ゆうこ)

AERA with Kids元編集長

1970年、埼玉県生まれ。日本女子大学卒業後、オレンジページで生活実用誌、アスコムで学習や健康系書籍などを担当。2009年から「AERA with Kids」(朝日新聞出版)の編集に携わり、18年から編集長を務める。取材した教育者、経営者、起業家等の数は700人以上。21年に独立し、エディットプラン合同会社を設立。企業のPR活動、出版プロデュースなども行う。著書に『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)。

 今年もいよいよ後半戦。

 9月に入ると、今年のゴールテープが少しずつ見えてきて、胸がざわついてしまうことはないだろうか。

(Olga PS/gettyimages)

 筆者は昨年3月まで12年間『AERA with Kids』という子育て雑誌の編集をしてきた。季刊誌だったため、いつも季節を先取りして動く。

 9月になったら冬号を作り、12月になったら春号、3月になったら夏号、6月になったら秋号という具合だ。

 「3カ月に一冊ならラクじゃない?」と思われるかもしれないが、約150ページある雑誌を3、4人で作るのはなかなか大変だった。しかも、雑誌以外の書籍を作ることもある。

 いつもスケジュール表は手放せない。特に編集長をやっていた3年間は自分のスケジュールの他に、スタッフ全員のスケジュールも把握しておかなければならない。校了日というゴールから逆算して、細かくスケジュールを切っていく。

 雑誌の仕事以外でも、ビジネスにはほとんど締め切りがあり、それに向かって逆算して進んでいくことがほとんどだろう。単にゴールに辿り着けばいいのではなく、目標値が設定されていることが多いので、成長のためには現状に何かをプラスしてやらなければならないことも多い。

 雑誌の仕事であれば、宣伝用の記事を書いたり、S N S投稿も大事な仕事だ。読者との交流会やセミナーなどもやった。どんどんやるべきことは増えていくが、やっている最中はあまりじっくり考えている余裕はなかった。

 当時は筆者自身を含め、スタッフ全員が子育て中のママだったので、とにかく日々目の前の仕事を片っ端から片付け、少しでも早く帰れるようにする。きっと家に帰ってからも皆、食事を作ったり子どもの宿題をみたり、片付けをしたりとブルドーザーのように働いていたのだろう。

 最近はパパも子育てに参加するのが当たり前になってきた。保育園の送り迎え、食事の準備、習い事の送り迎えなど積極的にやっているパパにもたくさん出逢う。中学受験など、ママより熱心に取り組んでいる人も多い。

 つまり、子育て世代はとにかく忙しいのだ。

 仕事もゴールに向かって日々のミッションをこなさなければいけないし、家庭でのミッションもこれまた多い。

 特に小学生なって、「こんなことができるようにさせたい」「あんな学校に入れたい」という目標が新たにできると、逆算してやるべきことが増え、やれ習い事だ、やれ塾だと親子共々大忙しになってしまう。

 とはいえ、私自身は教育の専門家ではないので、それが良いか、悪いかはここでは論ずることはできない。

 しかし、子育てはビジネスのように、目標を決め、それに向かってやるべきことを決めていく「逆算」だけでいいのだろうか、という気持ちは強くある。

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