2024年3月5日(火)

未来を拓く貧困対策

2023年12月8日

 政府は3人以上の子どもがいる多子世帯に対して、所得制限なしに大学、専門学校等の授業料を免除する方針を固めた。SNSでは、「不公平すぎる」「納得いかない」と反発の声があふれた。一方で、同時に発表された理工農学系への無償化については、ほとんど批判の声を聞かない。これはなぜなのだろう?

(arcady_31/simplehappyart/Sakorn Sukkasemsakorn/gettyimages)

多子世帯「無償化」報道に批判の声

 「異次元の少子化対策」をめぐり、政府は3人以上の子どもがいる多子世帯および私立校の理工農学系学生に対して、世帯所得の制限なしに大学、専門学校等の授業料を免除する方針を掲げた。報道によれば、現在は年収380万円未満となっている対象世帯を、年収600万円までの多子世帯と理工農学系学生に広げるという。

 これに対して、SNSでは「不公平すぎる」「納得いかない」との声があがっている。週刊誌のWebメディアでは、さっそく「増税に耐え…我が子は奨学金借りるの?」「まず2人目産んでもらえるようにしなよ」などの批判の声を紹介している(中日スポーツ、2023年12月7日。FLASH、2023年12月7日)。

 一方で、同時に発表された理工農学系学生への無償化については、「不公平すぎる」「文系を希望する我が子は奨学金借りるの?」という声は聞かない。

 この記事を読む皆さんも、多子世帯の無償化には違和感があるが、理工農学系の学生は当然と考える人が多いのではないだろうか? 今回の記事では、違和感の正体について解説を試みたい。


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