しかし、徹底的に考え抜かれ、財政的にも実行可能な「プランB」のめどは立っていない。ロシアのハイブリッド戦争─バルト海の海底ケーブルの定期的な破損やGPS信号妨害の激化など─を考慮すると、不安定な時代が始まったという感覚に拍車がかかっている。
米国の曖昧な戦略は
真意が伝わらなければ危険
米国がロシアによる侵略の被害者であるウクライナと欧州連合(EU)の両方を蚊帳の外に置き、ロシアとの停戦交渉を進めようとする中、第二次世界大戦時の「ヤルタ協定」との類似点を指摘する声がある。第二次世界大戦が終結し、大国間の勢力圏が分割されたのは、まさにこの協定においてであった。
ヘグセス米国防長官がウクライナのNATO加盟の可能性を否定したことで、現在、米国がロシアに提示しうる欧州安全保障構造の将来像への懸念が高まっている。
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