他の有力候補者達は、常任理事国が自らの都合に合わせて後継人事を密室で決めるだろうと見て、出馬を躊躇しているとも言われる。だとすれば、英仏が打って出るべきではないか。
今のところ、急進的な国連改革ビジョンを実行できる状況にはない。しかし、本格的な改革が可能になる条件が整うまで、国連を生かし続けることが極めて重要だ。この控えめだが、不可欠な目標達成のためには、可能な最善の候補者が競い合うよう促すべきだ。
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生かすも殺すも加盟国次第
現在のグテーレス 国連事務総長の任期は本年末に終了する。次期事務総長選出の手続きが始まっている。この社説の主張には、概ね首肯できる。
社説は、有力候補者は出馬を躊躇すべきでない、英国やフランスが打って出るべきではないかと言う。事務総長は、加盟国の地域ローテーションで選出する慣行になってきた。今回は中南米の順番と見做され、1人を除き候補者は何れも同地域出身である。社説は、今の候補者に不満なのであろう。英仏からも候補者を出すべきだと主張する。
フィナンシャル・タイムズに意中の人がいるのだろうか、分からない。現事務総長も欧州出身であり、地域ローテーション主義の撤廃は難しいだろうが、必要な時のローテーション慣行の柔軟化の必要性は理解できる。
英国のミリバンドやフランスのマクロンの名前もあがっているようだが、マロック・ブラウンらは今どうしているのだろうか。大国との対立も厭わなかったブトロス・ガリやコフィ・アナンのような 事務総長が必要だ。06年の韓国のバンキムン選出の時には、米国が「弱い事務総長」を望んだので選出されたと言われた。
今の国連の惨状は由々しい。安保理等国連の改革と再活性化は喫緊の課題である。しかし、それは国連の責任と言うよりも、一義的には加盟国の責任だ。国連を生かすも殺すも加盟国次第である。
