2026年7月27日(月)

日本の漁業 こうすれば復活できる

2026年7月27日

 太平洋クロマグロは、今では解除されていますが14年には、絶滅危惧種に指定されていました。現在では、科学的根拠に基づいた漁獲枠と国別に配分された枠が機能して資源が回復してきています。

 なお国際的には当たり前のことなのですが、資源が回復したことに対して取られた手段は「数量管理」です。獲り過ぎてしまっていることが問題でした。

 日本で頻繁に言い訳として出てくる海水温上昇は話題にもなりません。問題の本質から外れた報道は、耳ざわりがよく聞こえてても、社会に誤解を与えてしまい資源管理への対策を妨げてしまうだけです。

問題は枠の配分

 定置網などの沿岸漁業では、漁獲枠が足りない、もしくは品質向上と需要が高まる年末に水揚げしたいことから、手間をかけても「逃がす」という作業が発生してしまいます。また、クロマグロだけを逃がせればよいですが、定置網に入った別の魚も逃げてしまうので、経済的な悪影響が出てしまいます。

定置網に入ったクロマグロ。その大半は放流(筆者提供)

 漁獲枠の配分は、直接利害が絡むので調整は容易ではありません。上記のWCPFCでも増枠に合意が得られなかったのは、増枠自体ではなく、枠の配分に関して合意ができなかったからです。

 WCPFCでの増枠合意ができなかったことで、日本国内では不満が出てきています。決まらなかった理由がメキシコに責任転嫁されてしまっていることから、怒りの矛先はメキシコに向かっています。しかしメキシコが決まらなかった理由を自国のせいにされているのを聞いたらどう思うのでしょうか。


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