一つの決め手でなく、複数のアプローチ
問題の解決には、複数の側面からのアプローチが必要だ。
結局のところ、国際政治の世界では、自分ではなく相手が先に譲歩するのを待っている。イスラエルが攻撃をやめるのか。ヒズボラが武器を手放すのか。あるいは、国際社会がレバノン軍への支援に踏み切るのか。みな、相手が先に行動を起こしてくれなければ、自分たちは行動を起こせないと考えている。有効な仲介者の存在が必要だが、果たして現状はどうか。
同時に、国内での信頼醸成も必要だ。
たとえレバノン軍が強化されたとしても、本当にレバノンの人たちは自分たちを支え、軍が守ってくれるのかという疑念を抱くシーア派住民は多い。また、イランがヒズボラを抑制したとしても、住民自身が戦うことを求める場合もある。
そしてその感覚はシーア派がずっと「虐げられてきた」という疎外感も基づく。魔法のような解決してくれる一手はない。複数の手を同時並行で進めていくしかない。
