ⅱ.望ましい過ごし方の振り返り
「~すれば~できる」のポジティブな考え方に立つことができれば、「今思うと本当はどう過ごせばよかったと思う?」「今もしやり直せるとしたら、それぞれの日のどの過ごし方を変えるかな?」と聞いてあげましょう。過ぎてしまったことは変えられないと思い込んでいる人が多いのですが、それは違います。「今だったらこうするな」とイメージすることが、次の1週間を成功に導いてくれるのです。
お子さんの考えを聞きながら「たしかに!そうやっていたら絶対に上手くいったね。いい発見だと思うよ。次はそうすればいいわけだから、きっと上手く行くね」と、次につなげるフィードバックを行いましょう。
ⅲ.成果の出る計画づくり
最後の仕上げです。お子さんに、「目標達成の1週間を自分で立ててごらん。今のあなたならできると思うよ」と励ましながら、自力で計画づくりをさせてあげましょう。
親がすることは、様子を見守って、「いいね」と認めることだけです。
以上が、子どもが自分で計画を立てられる9つのステップの全貌です。このステップを過ごす過程で、お子さんは自立心を育み、お父さんお母さんは子どもの内発的な動機を引き出すスキルを高められるでしょう。どれぐらいの期間で〔STEP9〕に到達するかは、ご家庭それぞれです。小学校高学年以上であれば、半年ぐらいでたどり着けることもあるでしょうし、幼児であればそれこそ5年、6年かけて育んであげたいですね。
焦らずじっくり取り組んでください。子どもの一生ものの力となりますから、何年かかってでも親から子に贈ってあげたいのが、計画の力だと私は思っています。
さて次回からは、「習慣化」について考えていきたいと思います。ビジネススキルを活かして、望ましい行動をお子さんが習慣にしていくための工夫を、お話ししたいと思います。
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